日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’21』では、性暴力被害にあった女性が一歩踏み出す姿を追った『ほころぶ 性暴力被害者 それぞれの一歩』(中京テレビ制作)を、きょう25日(25:05~)に放送する。
性暴力被害者がつらい記憶から一歩踏み出せるのは、どんな支えがあったときなのか。大学生の女性は、高校時代の性被害を仲間に告白し、自分にしか語れないメッセージを伝え始めた。
元上司から性被害にあった写真家の女性は、自分自身、そして同じ性被害者の心情をフィルムで表現する。口にしたのは「あの日から世界はモノクロ」…。2人の女性が、被害の影響に苦しみながらも社会へと歩みだす姿を追った――。
愛知県内の大学に通う女性は高校時代、見知らぬ男の集団からレイプ被害に。恐怖で声を上げることはできなかった。彼女は今、そのつらい記憶を社会に生かそうと、被害にあった彼女にしか語れない性暴力被害者への接し方など、仲間たちに発信し始めている。また、性に関する正しい情報を発信するための署名活動も開始。被害者として、社会を変える発信を始めた。
もう1人は24歳の頃、勤務していた会社の上司から、繰り返し性被害にあった女性。それ以来すべてがモノクロに見えていた彼女が救いを見出したのが「カメラ」だ。写真家として歩みだした彼女は、同じように性被害に遭った女性たちを撮影するなど、写真を通じたつながりを求め始める。そして生まれた「性暴力をなくしたい」という願いは、性暴力加害者の更正のためのプログラムに、被害者として参加しその苦しみを伝える、という活動へと形を変えていった。