2017年に製作され、世界各地のファンタスティック映画祭で話題を呼んだ青春ゾンビミュージカル映画『アナと世界の終わり』が、dTVで配信スタートした。
物語の舞台は、イギリスの田舎町リトル・ヘブン。主人公のアナは、幼い頃に母を亡くし、父・トニーと二人暮らし。刺激のない田舎町の生活に嫌気が差して、卒業後はオーストラリア旅行を夢見ている普通の女子高生だ。そんな日常の中、突然謎のウイルスが蔓延。ゾンビだらけになってしまった街で、アナはクラスメイトのジョンたちとともに、生き残りを懸けた戦いに挑む。
PG12に指定されているだけあって、しっかりゾンビアクション&ホラー描写も楽しめる今作だが、見所はアナたちが熱演するミュージカルシーン。学校や街中、時にはゾンビとの戦いの最中にも、思わず口ずさみたくなるキャッチーなメロディと歌詞、華やかなダンスシーンが目白押しだ。ゾンビというファンタジーを描きながらも、父親との確執や将来への不安、片思いにジェンダー問題といった、青春にはつきものの悩みも軸となっている。