米Intelが7月22日 (現地時間)に発表した2021年度第2四半期 (2021年4月~6月)決算は売上高・利益ともにアナリストの予想平均を上回った。データセンター向けの苦戦が続いているものの、コロナ禍を機に需要が高まったPC向けプラットフォームが好調を維持。出荷数が前年同期比33%増だった。しかしながら、7〜9月期の売上総利益率(非GAAP)が55%に下落すると予測(4〜6月期は59%)。時間外取引で株価が同日終値より2%近く下落した。

6月期の全体の売上高は185億ドルで前年同期比2%増。非GAAPベースの純利益は52億ドルで同6%増、1株利益は1.28ドル。アナリストの予測は売上高178億ドル、1株利益1.06ドルだった。以下は事業グループ別の売上高。

  • クライアントコンピューティンググループ (CCG):売上高101億ドル(前年同期比6%増)。内訳は94億ドルがプラットフォーム (同14%増)、7億ドルがその他 (同44%減)。ノートPC向けの売上高が同15%増、デスクトップ向けは同11%増だった。CEOのPat Gelsinger氏によると、チップ不足は今年下半期には底を打つ見通しだが、その後もしばらくは供給が限られた状態が続く。
  • データセンターグループ (DCG):売上高65億ドル、前年同期比9%減。売上高の内訳は57億ドルがプラットフォーム(前年同期比8%減)、8億ドルがその他 (同20%減)。サーバー市場におけるAMDとの競争が激化している。
  • Internet of Thingsグループ (IoTG):売上高9億8400万ドル (前年同期比47%増)。
  • Mobileye:売上高3億2700万ドル (前年同期比124%増)
  • プログラマブルソリューションズグループ (PSG):売上高4億8600万ドル (前年同期比3%減)。

7〜9月期については売上高182億ドル、売上総利益率55%という予測を示した。売上総利益率の減少は、供給の制約に加えて、新しいプロセス技術を用いたチップ製造に関する費用の影響を受けているという。7nmプロセスの開発は順調に進んでおり、7月26日に「Intel Accelerated」というオンラインイベントを開催し、プロセス技術とパッケージングに関する情報をアップデートする。