俳優の藤原竜也が主演を務める、映画『鳩の撃退法』(8月27日公開)の場面写真が23日、公開された。

  • 風間俊介

    風間俊介

同作は『月の満ち欠け』で第157回直木賞を受賞した作家・佐藤正午による、「実写化不可能」と言われてきたエンターテインメント小説の実写化作。かつては直木賞も受賞した天才小説家・津田伸一(藤原竜也)が、とあるバーで担当編集者の鳥飼なほみに、書き途中の新作小説を読ませていた。富山の小さな街で経験した“ある出来事”を元に書かれた津田の新作に心を躍らせる鳥飼だったが、話を聞けば聞くほど、どうにも小説の中だけの話とは思えず、内容が本当にフィクションなのか検証を始めるが、そこには驚愕の真実が待ち受けていた。

今回公開されたのは、風間俊介の場面写真。風間が演じるのは4歳の娘を持ち、家族3人で幸せに暮らしている“バーのマスター・幸地秀吉”で、深夜のコーヒーショップで小説を読んでいたところに天才作家の津田伸一(藤原竜也)が居合わせ、2人は小説談議に花を咲かせることになる。しかし、ある日突然秀吉は家族と共に姿を消してしまう。この津田と秀吉の出会いが一家失踪事件を引き起こし、さらには謎の偽札、裏社会の男といった大きな謎に関わり、物語を大きく動かしていくことになる。

公開された場面写真では血で汚れた顔で立ち尽くす秀吉が切り取られており、秀吉の身に何が起こったのか、壮絶なドラマを予感させる1枚となっている。幸せな家庭を持つ男とは思えない、謎めいた影を持つ男を演じた風間は「正直な話、自分がパズルのピースの一つなので、まだ(全体が)分からないんですけど、そこが最大の魅力なのかなと思っているんです。この仕掛けって文学的だと思うんですよ。文章とか本の世界で繰り広げる手法に真っ向から映像が挑んだ形なので、どうなるのか僕にも全く分からないんです。だからこそワクワクしているんですよね」と期待の高さを示している。