声優、そしてアーティストとして活躍する内田彩が、2021年7月18日(日)に京都・ロームシアター京都で自身初となるシンフォニックコンサート『Ani Love KYOTO presents 内田彩Symphonic Concert〜en and ett〜』を開催。ここでは昼公演の模様を紹介しよう。

『Ani Love KYOTO』は、芸術の地として世界中から観光客が訪れる古都・京都から、アニメ、ゲームの世界規模の発信地として世界中に知られるKYOTOへ、日本を代表する文化の今そして未来を楽しむ音楽イベントコンテンツ。『Ani Love KYOTO presents 内田彩Symphonic Concert〜en and ett〜』は、大嵜慶子の全曲編曲、指揮、Style KYOTO管弦楽団の演奏のもと昼夜二公演で行われ、昼公演はオンライン配信、夜公演は期間限定でのアーカイブ配信とオンライン配信もあわせて実施された。

昼公演は彼女の楽曲のメロディーを織り交ぜた壮大なオーケストラ演奏によるOVERTUREから開幕し、黒いドレスに身を包んで登場すると「アップルミント」でコンサートをスタート。曲中には「みんな、お待たせ」の一言を贈り、約1年半ぶりとなるステージを楽しみにしていたファンの心を動かしていく。盛大な拍手を受けて、彼女は「今日という日を迎えられて本当に嬉しく思います」とあいさつし、「初めてのオーケストラコンサートということで、お久しぶりですけど今まで見たことのないような私を、そしてみんなの時間を一緒に楽しめたらいいなと思います。素敵な一日にしましょう」と「妄想ストーリーテラー」「EARNEST WISH」とこの日ならではのシンフォニックアレンジで特別な空間を作り出していった。

昼の部だけの2曲として「Like a Bird」「カレンデュラ、揺れる」を披露した彼女は「みんなに久しぶりに会えたことで想像以上に胸が熱くなった」と明かし「そういう気持ちで歌うと全然違う歌のように感じてきて、悲しい歌が温かく感じたり、強い歌が切なく感じたり、いろんな景色をみんなと見られる」とファンとの空間を表現。そして少し気持ちも解けてきたのかトークでは柔らかい笑顔を見せつつも「笑わないで」「Sign」を切なく、わっと心躍る曲をとミラーボール煌めく「カレイドスコープロンド」で圧倒すると、「ピンク・マゼンダ」「声」とコンサートも終盤へ。

声の出せない中でもファンのリアクションは聞こえていると話す彼女は「みんなのおかげで今日を迎えられました。ありがとう」と「with you」では左右に揺れるピンクのサイリウムで一体感を生み出し、「SUMILE SMILE」の掛け合いもばっちりに「最後は私が誰よりもニコニコの笑顔にさせてもらいました」と本編は「close to you」で終了した。

鳴りやまない拍手にアンコールで迎え入れられると、6月にアニメ『やくならマグカップも』EDテーマ「Pale Blue」を発売したことを切り出し、同曲を披露。前日に川辺で緑と風を感じながら「Pale Blue」を思い浮かべていたと明かした彼女は「各地でライブをするたび楽曲に新しい思い出が生まれる気がして、今日のライブがみんなの新しい思い出の曲が増えるきっかけになってもらえたら嬉しい」と話した。その後バンドメンバーを送り出すと、この日の全編アレンジ、指揮、そしてピアノ演奏を務めた大嵜氏と二人きりに。“なまもの”のオーケストラの抑揚に合わせる難しさを伝え、この日の彼女のパフォーマンスに賞賛の言葉を贈るとファンも大きな拍手を重ねる。そして最後にピアノ演奏とボーカルのみで「Ordinary」を歌い上げ、初のシンフォニックコンサートの幕を下ろした。

なお、夜公演は明日7月22日(木)より期間限定でアーカイブ配信を開始。また、コンサートのグッズの事後通販がスタートしたほか、昼夜公演のセットリストもプレイリストで公開されている。各詳細は公式サイトにて。

●Ani Love KYOTO presents 内田彩Symphonic Concert〜en and ett〜【昼公演】セットリスト

M-01. アップルミント
M-02. 妄想ストーリーテラー
M-03. EARNEST WISH
M-04. Like a Bird
M-05. カレンデュラ、揺れる
M-06. 笑わないで
M-07. Sign
M-08. カレイドスコープロンド
M-09. ピンク・マゼンダ
M-10. 声
M-11. with you
M-12. SUMILE SMILE
M-13. close to you
M-14. Pale Blue
M-15. Ordinary