社会人として働いている方であれば、誰もが一度は履歴書を書いたことがあるでしょう。しかし、転職などで改めて書くとなれば、そもそもどんな履歴書を選べばいいのかわからなくなってしまうものです。
就職や転職は人生の転機のひとつだと考える方は多くいます。履歴書は、そのような転機となりうるシーンで求められる書類です。
いまは履歴書をコンビニなどでも購入できますが、本当にこれでいいの? という疑問を抱いてしまう方もいるでしょう。そこで、本記事では履歴書の選び方や、就職や転職に役立つ書き方などを紹介します。
履歴書はコンビニで売られているものでもいい?
履歴書は就職や転職においてとても重要な意味を持つものです。もちろん、履歴書だけですべてが決まるというわけではありませんが、企業の採用担当者が最初に目にする候補者の情報となります。それだけに、整った履歴書を作成して提出する必要があります。
また、履歴書の書式や内容があまりにも常識からかけ離れたものであると、その時点でチャンスを失ってしまう可能性もあるでしょう。
ここでは、履歴書はコンビニで売られているものでも問題ないのか、コンビニで販売されている履歴書の種類や、その他の購入できる場所を紹介します。
コンビニで売られている履歴書の種類
前述の通り、コンビニでも履歴書は販売されています。しかし、種類はそれほど多くなく、一般的な店舗の場合1~2種類程度しか置かれていません。とはいえコンビニ商品の品揃えは店舗の立地などによって異なるため、より多くの種類を検討したい場合は、高校や大学、オフィス街の近くなど、履歴書の需要が多いエリアへ行ってみましょう。
転職活動で重要なのは職務経歴書の有無
新卒の就職活動とは違い、転職活動で使用する場合は「職務経歴書」の有無が重要となります。職務経歴書とは、まさにこれまでにどんな仕事をしてきたのか、経験をしてきたのかをアピールするための書類となります。
転職希望者の場合は、学歴などよりもこれまでにどんな仕事をしてきたのかといった経験が重要なため、職務経歴書の有無はしっかり確認しましょう。
職務経歴書は履歴書とは別で扱われるケースも多く、別紙となっているケースも少なくありません。さらに、履歴書の種類によって職務経歴欄の有無のみでなく、スペースの広さなども異なっています。履歴書とは別で職務経歴書のみが販売されているケースもあるので、記入事項が多い方はそちらを別途購入するのもひとつの選択肢です。
履歴書の種類が豊富なのは文房具店
一般的なコンビニに置かれている履歴書は1~2種類程度で、決して豊富だとはいえません。それに対して、文房具店であれば、より履歴書の種類も豊富です。大型の書店などでもさまざまな種類の履歴書が販売されているケースがあります。履歴書の種類にこだわりたいという方は文房具店や書店などをチェックしてみましょう。
コンビニの履歴書印刷は便利
大手コンビニに設置されているコピー機は、さまざまなものをプリントできるようになっています。履歴書もPCなどでデータを用意することで、ネットやUSBメモリーなどのメディアを経由し、コピー機にデータを送信して印刷可能です。
もちろん、履歴書の用紙だけではなく、PCなどで中身を入力したものも印刷することもできます。
履歴書の種類
履歴書にはさまざまな種類があります。ここでは代表的な履歴書について紹介します。
JIS規格の履歴書
コンビニなどで販売されているもっとも一般的な履歴書がJIS規格のものです。学歴や職歴などの記入欄も豊富で、志望動機やアピールポイントなどもの記入欄も設けられています。
企業によっては履歴書にJIS規格のものが指定されるケースもあるので、事前に確認しておきましょう。履歴書選びで迷ってしまった場合は、JIS規格のものを選べば無難です。
汎用タイプ
汎用タイプのものは一般向けともいわれています。JIS規格のように、規格が決まっているわけではないので、さまざまな用途で使用できるようになっており、正社員のみでなくアルバイトやパートの応募などにも対応できる項目や構成になっています。職歴があまりない場合は自己PR欄など、他の項目が広めのものがおすすめです。
新卒タイプ
新卒者向けの履歴書は職歴の欄が小さかったり、省略されていたりするケースもあります。その代わりに、志望動機や自己PRの欄が広くなっているものが多いです。転職で職歴が多くない方には、こちらの新卒タイプの履歴書がおすすめです。新卒タイプの履歴書は需要が高いこともあって種類が豊富なので、いろいろとチェックしてみてください。
転職タイプ
転職者の場合特に重要となるのは、これまでの経験や職歴です。そのため、自己PRなどの項目は狭く、職歴のスペースが広く設けられている傾向にあります。これまでさまざまな仕事をしてきた経験をお持ちの方は転職タイプのものがおすすめです。
履歴書の書き方を解説
適切な履歴書を選んでも、書き方が間違っていては意味がありません。そこで、履歴書の基本的なルールや書き方についてくわしく紹介します。
履歴書の基本ルール
まずはそれぞれの項目を確認しましょう。氏名や住所などの基本情報はもちろんのこと、学歴などもすべて正しく書く必要があります。間違いがないように履歴書の項目に合わせて下書きを用意しておくのがおすすめです。
履歴書は基本的にボールペンや万年筆など、あとから消すことができない筆記用具で記入します。間違ってしまった場合、修正液などの使用は厳禁です。また、近年人気が高まっている消えるボールペンも使用しないようにしましょう。
間違ってしまった場合はもったいないですが、新しい履歴書を使って書き直すようにしてください。履歴書を作成する際には念のため何枚か予備を用意しておくことをおすすめします。
志望動機の書き方
志望動機はぼんやりとしたものではなく、できるだけ具体的に書くことが大切です。過去の職歴や経験がある場合、その経験を具体的にどのように活かせるのかといったことまで書けるとベストです。
また、企業側がどのような人材を求めているのかや、入社後のキャリアビジョンなどまでも含めて書くことができれば、より強くアピールできるでしょう。
書くべき資格
一般的にはまず始めに運転免許証などを記入し、持っている資格などを書いていきます。資格の名前は正式名称で書くことが重要です。例えば、自動車免許であれば正式名称は「普通自動車第一種運転免許」、英検であれば「実用英語技能検定」となります。
基本的には持っている資格をすべて記入しますが、受ける企業の業務とまったく関係のない資格であれば省略しても問題ありません。
手書きかPCなどで入力したものを印刷か
近年では履歴書を手書きではなくPCなどで作成して印刷するというケースも増えています。一昔前は、印刷された履歴書は非常識とされるケースもありましたが、近年では一般的になりつつあります。
とはいえ、手書きしか受け付けない企業や、手書きの方がスタンダードだと考える傾向は残っているので、どちらにすべきか迷うのであれば手書きの方が無難かもしれません。
履歴書の写真はコンビニプリントでも大丈夫?
コンビニに設置されているマルチコピー機では、写真の印刷が可能です。履歴書の写真に時間を気にせず利用できるコンビニで印刷したものを使えれば便利ですよね。
最近のコンビニのコピー機では写真用の光沢紙が使用されています。そのため証明写真機で撮影したものとほとんど遜色ない仕上がりです。
サイズなどを間違えなければ履歴書の写真はコンビニプリントでも問題ないため、必要に応じて活用してみましょう。
コンビニの履歴書でも正しく書くことが大切
履歴書はコンビニでも売られているため、手軽に手に入ります。しかし種類は多くないので、必要に応じて文房具店や大型の書店で探してみましょう。
一般的なJIS規格のものであれば新卒から転職まで幅広い用途で使用できます。履歴書の内容によって人生の大きな転機となる可能性があるので、必要な情報を書く項目が準備されているかや、正しい書き方ができているかはしっかりと確認しましょう。