ヤマハ発動機は7月19日、「社員意識調査」の結果を発表。今回から新たな指標として、「組織への貢献意欲」「仕事のやりがい」「会社組織への愛着」という3つのエンゲージメントを設定している。
同社人事部では、「仕事をする自分に誇りがもてる企業風土の実現」という経営理念実現に向けて、毎年「社員意識調査」を実施している。しかしながら、これまでの社員意識調査では「会社や職場に目に見える変化を起こせず、調査への期待感が低下していた」という。そこで今回から、新たな指標として「組織への貢献意欲」「仕事のやりがい」「会社組織への愛着」という3つのエンゲージメントを設定した。
調査の結果、「会社や所属部署に貢献したい」と考える社員が71%、「同僚や上司が成功に導くために協力してくれる」では79%と高いスコアを示した一方、「会社が目指す方向を経営層は説明できている」では46%と半数を下回った。
調査結果は、集計・分析システムの導入により、各職場にリアルタイムでフィードバック。調査結果をもとに、各職場ではリーダーから若手まで隔てのないさまざまな対話の機会が設けられ、職場改革のためのアクションにつなげていこうという流れが生まれ始めているという。
広報担当の佐原さんによると、その思いは経営層も同じで、日高社長も最前線からアクションを起こし、現在、30代前半の若手社員とオンラインで対話を続けているとのこと。
内容は、会社の長期ビジョンから職場レベルの課題、さらには休日の過ごし方まで、非常に幅広く、自由闊達な対話が進められており、その対象は約1,000人。20人ずつ90分間の対話会が計50回計画されており、7月上旬までにおよそ半数の約500人の若手と意見交換をしたという。
目指しているのは、「やりがい」や「つながり」の強化に結びつく生きた調査。今年度の予備調査では、調査の結果が変化に結びついていることを示すサーベイフォローアップのスコアが、昨年と比較して急上昇していると佐原さん。「調査そのものへの期待も高まっている」とコメントされていました。