国のキャッシュレス還元事業は、事業者へのキャッシュレス決済導入補助と同時に、利用者へもマイナポイントとして補助を行っています。期限も2021年9月末まで延長されていますので、まだ申し込んでいないなら、早めに申し込んでおきたいですよね。
この記事では、国のキャッシュレス還元事業のひとつであるマイナポイントについて紹介し ていきます。
まだマイナポイントを上限いっぱい獲得していない人に役立つ内容ですので、ぜひご一読ください。
キャッシュレス・ポイント還元事業とは
キャッシュレス決済の普及促進などの目的で、国によってキャッシュレス・ポイント還元事業が行われています。この章では、国のキャッシュレス・ポイント還元事業の概要を紹介します。
消費者にはポイント還元される
消費者へのキャッシュレス決済の普及を目的にした施策が、マイナポイントです。クレジットカードなど登録したキャッシュレス決済を使うことで、カード会社のポイントを獲得できます。
2021年6月末までの予定でしたが、期限は延長されました。まだマイナポイントを獲得していない人でも、条件によってはまだまだ獲得のチャンスがあります。
事業者にはポイント還元などの支援があった
キャッシュレス決済をお店で使えるようにと、事業者へも2020年6月30日まで支援がありました。
中小・小規模事業者には加盟店手数料・決済端末設置費用・ポイント還元5%などの負担、フランチャイズチェーンやガソリンスタンドには還元ポイント2%が支援されていました。
決済事業者には事務経費が補助された {#id4
事業者がキャッシュレス決済を導入するにあたって、他にも補助がありました。補助の対象となっていたのは追加的に発生するシステム開発費用や、キャッシュレス決済の広報活動に係る事務経費の一部などです。
マイナポイントはいつまで?
消費者へのキャッシュレス決済普及促進事業であるマイナポイントは、期間が半年間延長されました。いつまでならマイナポイントを獲得できるのか、くわしく見ていきましょう。
2021年9月末まで期限が延長された
マイナポイントの獲得期限は2021年3月末まででしたが、期限が延長されています。2021年7月時点で申請期限・獲得期限ともに2021年9月末までに延長されています。
まだマイナポイントを獲得していない人も、条件によってはこれからの獲得も可能です。
2021年4月末までにマイナンバーカードに申し込んだ人が対象
これからマイナポイントを獲得したりマイナポイントに登録したりする場合、条件に当てはまる人だけが対象です。
対象となるのは2021年4月末までにマイナンバーカードに申請している人です。マイナンバーカードへの申請が2021年5月以降の人や、これから申し込む人は、マイナポイントを獲得できません。
キャッシュレス決済の利用額に応じてマイナポイントが還元される
キャッシュレス決済をマイナポイントへ登録した後は、キャッシュレス決済の利用額に応じてマイナポイントを獲得できます。ポイント還元のタイミングは、決済サービスによって異なりますので注意しましょう。
対象となる支払い方法はチャージや買い物などです。キャッシュレス決済の種類によって、対象となる支払い方法が異なりますので、マイナポイントへの登録前に確認しておきましょう。
還元ポイントの上限は5,000円相当
マイナポイントに登録したキャッシュレス決済の利用で獲得できるマイナポイントは、利用額の25%相当分です。上限は5,000円相当のポイントですので、無限に獲得できるわけではありません。
チャージや買い物での利用額が20,000円になったら、上限いっぱいのマイナポイントを獲得できます。
マイナポイントの還元対象となるキャッシュレス決済
国のキャッシュレス決済還元事業であるマイナポイントへ登録できる決済方法は電子マネー・QRコード決済・クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードの5種類です。それぞれの特徴を見ていきましょう。
電子マネー
電子マネーとはICカードやスマートフォンを使ったキャッシュレス決済。チャージした金額だけ対象のお店で使えます。
マイナポイントへ登録可能な電子マネーの代表例は、SuicaやICOCAなどの交通系ICカードや、nanacoやwaonなどお店が発行している電子マネーなどです。
QRコード決済
QRコード決済とは、QRコードやバーコードを使った決済方法です。専用のスマートフォンアプリでQRコードやバーコードなどを表示させてお店に読み取ってもらうか、店頭においているQRコードをアプリで読み取って金額を入力するかの方法で行います。
マイナポイントへ登録可能なQRコード決済の代表例は、PayPayやd払い、楽天ペイやLINE Payなどです。
クレジットカード
クレジットカードは、カードまたはスマホ決済を使った後払い決済です。クレジットカードに申し込んで審査に通過し、カードを手にした人だけが使えます。
キャッシュレス決済として一般的な方法で、マイナポイントへ登録できるカードの種類も多いです。三井住友カードやJCB、楽天カードやオリコなど、さまざまなクレジットカードから選んで登録できます。
デビットカード
デビットカードとは、銀行のキャッシュカードを使った即時決済方法です。マイナポイントに対応しているデビットカードは限られてはいますがいくつかあります。
対応しているのは三井住友カード・JCB・イオン銀行のデビットカード。中でもJCBデビットはたくさんの銀行と提携しています。
クレジットカードのように後払いではありませんので、現金主義の人でも使いやすい方法です。
プリペイドカード
プリペイドカードとは、前払いで購入して現金と同じように使えるカードのことです。信販会社やドラッグストアなどが発行していて、マイナポイントへ登録できるものもあります。
自分のよく利用するお店で使えるプリペイドカードがマイナポイントの対象になっているなら、登録するのにおすすめです。
マイナポイントでポイント還元を受けるための注意点
キャッシュレス決済をマイナポイントへ登録してポイントを獲得するために、いくつか気を付けたい点がありますので、見ていきましょう。
還元されるポイントは決済方法によって異なる
キャッシュレス決済に登録できる決済方法は1種類で、決済方法によって還元されるマイナポイントが異なります。
例えば、クレジットカードのJCBは利用代金の口座振替金額と相殺ですが、電子マネーのnanacoの場合はnanacoポイントでの還元です。
還元されたポイントの使い道も考えた上で、マイナポイントへ登録するキャッシュレス決済を選びましょう。
対象となる利用方法が決済方法によって違う
キャッシュレス決済の種類によって、マイナポイントの対象となる利用方法が異なります。例えば電子マネーのSuicaの場合チャージ額がマイナポイントの対象ですが、クレジットカードの三井住友カードではクレジットカードでの支払額が対象です。
自分が使いやすい決済方法がマイナポイントの対象かどうか、あらかじめ確認しておきましょう。
終了している支払い方法もある
キャッシュレス決済の種類によっては、すでにマイナポイントの付与を終了している必要があります。新たに登録はできませんが、マイナポイントの付与が終了した決済方法に登録して上限いっぱいマイナポイントを獲得していない場合は、他の決済方法へ再度申込可能です。
終了した支払い方法にはPASMOやJNB Visaデビットなどがあります。もし終了したキャッシュレス決済方法に登録している人は、確認してみてください。
マイナポイントへ登録してキャッシュレス決済を使えばポイント還元される! 期間内に活用しましょう
国のキャッシュレス決済普及促進事業であるマイナポイントが延長されたこともあり、いつまでなのかよく知らない人も多いでしょう。マイナポイントは2021年4月末までにマイナンバーカードに申し込んだ人が対象で、2021年9月末まで期限が延長されています。
しかし、すでに申し込みが終わったキャッシュレス決済もあり、もう登録できない方法もありますので、これからマイナポイントを獲得する人は注意してください。
期間内にキャッシュレス決済と使って、マイナポイントを上限いっぱい獲得しましょう。
参考
総務省「マイナポイントとは?」
経済産業省「キャッシュレス・消費者還元事業決済事業者向け説明会資料」
総務省「マイナポイントポータルTOP」
総務省「対象となるサービス一覧」
総務省「対象となるキャッシュレス決済サービス詳細 nanaco電子マネー」
総務省「対象となるキャッシュレス決済サービス詳細 JCBクレジットカード」
総務省「対象となるキャッシュレス決済サービス詳細 Suica」
総務省「対象となるキャッシュレス決済サービス詳細 三井住友カード」
総務省「申込みの受付やポイントの付与を終了した決済サービス」