元AKB48で女優の篠田麻里子が19日、都内で行われた舞台『醉いどれ天使』製作発表記者会見に出席した。

  • 篠田麻里子

名匠・黒澤明監督と俳優の三船敏郎さんが初めてタッグを組み、戦後の混沌とした時代に生きる人々の葛藤を生き生きと描いた映画『醉いどれ天使』(1948)を舞台化。演出は、黒澤監督同様海外での評価も高い三池崇史氏、脚本は演劇界のみならず映像作品でも活躍する蓬莱竜太氏が務める。

篠田が演じるのは、肺病におかされ余命わずかなやくざ・松永(桐谷健太)と深い仲にあるダンサー・奈々江。「このお話をいただいたときに、本当に!? ってすごくうれしくてワクワクして、自分自身舞台が久しぶりなので、できるかなという不安とドキドキで、ワクワクしている」と心境を語った。

そして、「戦後は私自身は生きてなかったですけど、戦後を生き抜く女性を私ながらに一生懸命演じたいと思います」と意気込み、「コロナ禍での舞台なので、千秋楽まで、最後まで何事もないように無事走り切りたいなと思っています。ぜひみなさん見に来てください」と呼びかけた。

また、長く続けていることを聞かれると、「舞台が好きで、見るのも好きだし、出るのも好き。という意味では、AKBと出会えたことが……劇場で毎日ステージに立つ緊張感だとか、舞台はお客さんが入ってはじめて一つの作品になるというか、自分だけではないエネルギーでこんなにも変わるんだなという刺激がいつもあるので、やめられない。刺激があってすごく好きなものは舞台かなと思います」と舞台への熱い思いを語った。

舞台『醉いどれ天使』は、9月3日~20日に東京・明治座にて、10月1日~11日に大阪・新歌舞伎座にて上演。会見には、脚本の蓬莱竜太氏、演出の三池崇史氏、キャストの桐谷健太、高橋克典、佐々木希、田畑智子、高嶋政宏も出席した。

撮影:田中亜紀