女優の佐々木希が19日、都内で行われた舞台『醉いどれ天使』製作発表記者会見に出席。デコルテあらわなノースリーブのワンピースで登場し、本作への意気込みを語った。
名匠・黒澤明監督と俳優の三船敏郎さんが初めてタッグを組み、戦後の混沌とした時代に生きる人々の葛藤を生き生きと描いた映画『醉いどれ天使』(1948)を舞台化。演出は、黒澤監督同様、海外での評価も高い三池崇史氏、脚本は演劇界のみならず映像作品でも活躍する蓬莱竜太氏が務める。
約6年ぶりの舞台出演となる佐々木が演じるのは、肺病におかされ余命わずかなやくざ・松永(桐谷健太)の幼なじみ・ぎん。「ぎんは、ダンスが好きでダンサーに憧れて東京に来るんですけど、戦争で足を悪くしてしまう。そんな中でもエネルギッシュに生きていく強い女性で、すごく素敵だなと思いました」と役どころを説明し、「心も体も限界寸前の松永に寄り添う役で、まっすぐに松永を思いながらもたくましく生きていく女性を一生懸命演じられたらなと思います」と意気込んだ。
また、長く続けていることを聞かれると、「ドロドロした映画が好き。三池さんの作品とかすごく見ていて、暗い中で見るのが好きで、続いています」と答え、「ホラーまでいくと怖いですけど、人間の深いところまで描いている作品が好きで、1人で見たりしています」と笑顔で語った。
舞台『醉いどれ天使』は、9月3日~20日に東京・明治座にて、10月1日~11日に大阪・新歌舞伎座にて上演。会見には、脚本の蓬莱竜太氏、演出の三池崇史氏、キャストの桐谷健太、高橋克典、田畑智子、篠田麻里子、高嶋政宏も出席した。
撮影:田中亜紀