元レスリング選手の吉田沙保里と元プロレスラーの長州力が、19日に放送される日本テレビ系特番『今だから話します キャスター大集合SP』(21:00~)で対談する。

  • 吉田沙保里(左)と長州力=日本テレビ提供

日テレ系東京五輪アスリートキャスターを務める吉田の父・栄勝さんと長州は、専修大学・レスリング部の先輩と後輩という間柄。吉田は子供の頃、父に連れられて長州のプロレスをよく見に行っていたという。

さらに、栄勝さんの2つ下の後輩が、ハナコ・岡部大の父だったという意外な関係も明らかに。当時は、長州、栄勝さん、岡部の父が同じ部活で汗を流し、栄勝さんと岡部の父は大学時代、非常に仲が良かったという。

そして今回、吉田と長州が、父・栄勝さんの思い出と吉田の原点を語る。

専修大在学中、栄勝さんは「全日本選手権」で優勝、キャプテンの長州は「ミュンヘン五輪」に出場した。当時の栄勝さんのスタイルは守りのレスリング。しかし、オリンピックの選考会では相手のタックルを受け敗戦。五輪出場の夢はかなわなかった。栄勝さんが感じたのは「守りのレスリングの限界」。その時、思いだしたのが長州の言葉だったという。

「攻めてる限りが一番。守っていてはタックルに入れないから勝てない。攻めてる方が意外と楽に戦える」(長州)

世界で勝つために、栄勝さんが娘に教えた「タックル」。実は、長州直伝の攻めのレスリングが原点だった。練習時間の半分以上をタックルに費やして身につけたという「高速タックル」で前人未到の世界大会16連覇の偉業を達成した吉田。

対談では、吉田が「本当に長州さんから(父が)学んだものが私のレスリングにつながっている感じで、感謝、感謝です!」と話すと、長州が「あっ!!メダルちょうだい(笑)」と応える場面も。

番組では、栄勝さんの死からわずか5日で挑んだワールドカップでの「今だから話せる父への想い」も語られる。