東京メトロは、銀座線・丸ノ内線の号車ごとのリアルタイム混雑状況を「東京メトロ my! アプリ」で配信するサービスを7月14日から開始した。

  • 「号車ごとのリアルタイム混雑状況」配信のシステム概要

同社はこれまで、改札利用者数の実績データを用い、時間帯ごと(30分単位)の駅改札口および列車の混雑状況をアプリやホームページで掲出してきた。今回、銀座線・丸ノ内線で列車混雑計測システムの整備が完了したことから、両線で新たに全駅間のリアルタイム混雑状況の配信を開始する。

アプリを開き、列車走行位置画面の列車アイコンをタップすると、リアルタイムに実測した混雑状況と、その値を用いて予測した対象列車のその後の混雑予測情報を号車ごとに確認できる。混雑状況は「座席に座れる程度」から「かなり混み合っている」まで4段階で表示され、空いている列車・号車を選んで乗車することが容易になる。

  • 号車ごとのリアルタイム混雑状況の表示イメージ

混雑状況の計測には、深度計測センサ付きカメラ(デプスカメラ)とAIを活用する。駅ホームで撮影した列車内の混雑状況の映像から深度情報をデータ化し、AIが解析。駅を発車してから数秒で、列車内の混雑状況を号車ごとに算出するという。東京メトロは銀座線・丸ノ内線以外の路線も、今年度内をめどに号車ごとのリアルタイム混雑状況の配信をめざし、取り組むとしている。