ーー前回、「絵本やおもちゃは親子のコミュニケーションのために素晴らしいツール」というお話をしていただきましたが、改めて、まだ自分一人では何もできない赤ちゃんにとって、絵本やおもちゃを与える素晴らしさってなんでしょうか?
藤田さん
人は生活をするためにいろいろな道具を使います。それが、赤ちゃんも含めて子どもたちにとっては、おもちゃなんだと思うんです。おもちゃは、子どもができることやできそうなことが、できるように作られている道具です。絵本は、物語と絵を通して、安心できる場所から世界を眺めることができます。自分とは違う世界と触れ合い、味わいながら、心や気持ちを動かす。そうやって、体と心と脳みそを使いながら、全身で育っていくと思うんです。そしてもうひとつ大切なのは、親身になって関わってくれる大人の存在。身近にいる大人や生活のための道具(絵本やおもちゃ)は、赤ちゃんにとっては、世界と出会う、世界を知るために欠かせない存在です。遊びを通して、生きるために大切なことを会得していくのが子どもたち。なので、絵本とおもちゃはとっても大事!