お笑いコンビのサンドウィッチマンが司会を務めるテレビ朝日系特番『発進! ミライクリエイター』の第2弾が、あす17日(21:55~)に放送される。
世界の未来を変えるかもしれない「20代のミライクリエイター」たちが、すでに世界で活躍している各界のトップランナーたちの前で、超大胆かつ独自の「ミライプラン」をプレゼンし、計画実現へ向けたディスカッションを展開するスペシャル番組。トップランナーには、東洋人で初めてニューヨーク・ブロードウェイの舞台を手掛けた演出家で、前回も出演した宮本亞門氏、消費者庁エシカルライフスタイルSDGsアンバサダーとしても活動しているトップモデル・冨永愛、アジア人で初めて単独無寄港・無補給の世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ」を完走したプロセーラー・白石康次郎氏が登場する。
1人目の「ミライクリエイター」は、地球で最も危険な場所の1つ、紛争が続くソマリアでテロリストを更生させる活動にいそしみ、世界からも注目されている永井陽右さん(29歳/NPO法人「アクセプト・インターナショナル」代表理事)。テロと紛争のない世界を目指す永井さんの「ミライプラン」は、「2030年までに新しい国際条約を作る」という至難かつ壮大なもの。永井さんはテロ組織から殺害予告を受ける中、防弾チョッキを身にまとい、命懸けで活動。決死の覚悟で根気よくテロリストたちと向き合っている。壮絶な活動を知った伊達は、思わず心の底から絞り出すように「死なないでよ……」と言葉をかける。
もう1人は、24歳の大塚桃奈さん。「日本の洋服ゴミをゼロ・ウェイストにする」という「ミライプラン」に向けて活動している。奨学金を受けてロンドンにファッション留学するほどのエリート学生だったが、1本の映画で人生が激変。現在は地元の神奈川を離れ、ごみゼロを目指す徳島の施設「上勝町ゼロ・ウェイストセンター」のCEOとなり、サステナブルな活動に取り組んでいる。そんな大塚さんが、知られざる日本の現状や海外の精力的な取り組みを話すと、サンドウィッチマンも仰天。日本人の意識と現状を抜本的に改革するため、大塚さんは新たな法律を作る必要があると考えているようだが……。ファッション業界のトップを走る冨永は、実現の可能性を何%と見込むのか。
サンドウィッチマンのコメントは以下の通り。
――第1弾の反響は。
伊達:「若い人たちを応援する、すごくいい番組をやってたね」と、何人かに言われました。うちのカミさんも「すごくいいね、この番組」って。僕はいつも、カミさんがどう見るかを重要視しているんですけど(笑)、すごく喜んでくれたので、よかったなって思いました。
富澤:僕は前回の収録後、常に自分の中で「前回紹介した《ミライクリエイター》たちのプランは、どうなったかなぁ?」と考えてたんですよ。
伊達:気になるよね。だから、僕らのラジオでもこの番組の話をしたんですよ。「村木(風海)くんは本当に宇宙に行くのかな? って。
富澤:今回の第2弾では村木くんたちのその後も紹介しますけど、「ウソでしょ!?」っていうハプニング連続の実験模様が明らかになって……。でも彼、第三者の僕らから見たら心配になるくらい、凹んでないんですよ(笑)。だからこそきっと、いつか思い描くプランを実現してくれるんでしょうけど!
――今回の「ミライクリエイター」たちの感想を。
伊達:本人にも言ったんですけど、ソマリアでテロリストの更生活動をする永井(陽右)さんに関しては……“目の前で人が死ぬのが当たり前の過酷な状況”で奮闘する姿を見て、心配になりました。
富澤:しかも、彼自身も死を覚悟している。だからこそ、「この子の命と引き換えに、法ができるような事態にだけはならないでほしい……」と。絶対に生き続けて《ミライプラン》を実現してほしい、と思いました。
伊達:ただ、やっぱり彼の志は尊敬に値する! 普通はアクションを起こすにしても、せいぜい募金をするくらいで、あとは誰かに任せちゃうじゃないですか。でも彼は全部、自分で実行している。僕らも含め大半の人が「怖いな……」と一歩引きがちなことを実行する力は、スゴいなって思いました。
富澤:もう一人の《ミライクリエイター》、ゴミのない世界を目指す大塚(桃奈)さんもスゴかったですね。僕はファッションに疎いので、洋服ゴミのことも世界の対応策も全然知らないことばかりで……。僕自身も、服に関しては「まだ着られるのに捨てるのはもったいないなぁ」っていう思いがずっとあって、人にあげたりしてるんですけど、大塚さんが教えてくれたパリの対策のように、街中に洋服リサイクルの回収ボックスがあれば、普通に入れるだろうし、日本でもやってほしいなって思いました。
伊達:僕も恥ずかしながら、あんなに洋服が捨てられてることも、それに対する海外の対策についても、何も知らなかったんですよ。進んでいるように見える日本でも、いろいろ遅れてることがあるんですね、下手したら10年くらい。富澤、覚えてる? 環境負荷を考慮したファッションを、何て呼ぶか。
富澤:サブリミナル。
伊達:サディスティックだよ!
富澤:どっちでもねぇよ(笑)!
伊達:新しい横文字はすぐ忘れてしまうんでね……(苦笑)。取り組みを浸透させるためにもぜひ、我々のような人間にも分かりやすく、できれば日本語で表現してほしいですね。
――第1弾、第2弾で登場した「ミライクリエイター」の共通点は。
伊達:力強さですね。1人でスタジオに出てきてプレゼンするなんて、普通はできないですよ! しかも、世界で活躍する人たちが目の前にいるのに……。でも、伝えたいことや主張したいことがある彼らは強制されずとも、次から次へと力強く語ってくれるんです。
富澤:2007年のM-1チャンピオンも目の前にいるのにね。
伊達:誰も覚えてねぇよ、そんなの!
――最後に視聴者へメッセージを。
伊達:この番組はすごくいい番組!「今の若い人は……」みたいに言うオジサンとかいますけど、明らかにあなたたちの若い頃よりも勉強してるし、物も知ってるし、世の中を動かそうとしてる! ぜひ大人に正座して見てほしいです。若い人たちは本当に世界を変えるぞ!
富澤:僕らの世代が今まで知らずにやってきた“環境に悪いこと”を、下の世代の子たちが一生懸命になって何とかしようとしてる姿を知ることで、申し訳ない気持ちもちょっと生まれる。大人の皆さん、ぜひ申し訳ないなって気持ちで見てください。この番組を見て、現状を知っているかどうかで、今後の人生が変わる! 知ることで、これまでにない楽しみも増えますしね。