アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの伊野尾慧が主演する『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察 Season1』(8月7日スタート、フジテレビ系 毎週土曜23:40~)のポスタービジュアルが15日、公開された。

  • (左から)神宮寺勇太、伊野尾慧、岡田結実=東海テレビ提供

澤村御影氏の人気小説シリーズを映像化する今作は、怪異事件の謎解きを通じて人と人とのつながりを描くヒューマンミステリー。伊野尾が民俗学を教える准教授・高槻彰良を、神宮寺勇太(King & Prince)がその教え子で高槻の助手として謎を解く大学生・深町尚哉、岡田結実が高槻の研究室に所属する大学院生・生方瑠衣子を演じる。

ポスター撮影で英国紳士風のスーツを着てスタジオに現れた伊野尾は、すでにクールでオトナな雰囲気を醸し出していた。伊野尾が演じる高槻について台本のト書きには「大学教員らしからぬ風貌。上質な三つ揃いのスーツ姿」とある。今回の衣装について、スタイリストは「原作の表紙(のイラスト)で高槻が着ていたスーツが紺色ベースで統一されていたので、それを参考に、伊野尾さんのサイズを計らせていただき、3着のオーダーメイドスーツを作った。今回はその内の1着」と説明する。

まずプロデューサーから伊野尾にポスターの世界観が語られた。「これから不思議な世界を案内するよ、と生徒たちに優しく諭すように口角を上げた感じで」という言葉を伊野尾は瞬時に飲み込んだようで、カメラの前で次々ポーズを変えていく。顔や体の角度を変えながら、アゴに手を添えたり、胸の前で両手を組んだり…その度にモニターを見ていたスタッフから「絶妙な微笑み!」「色気がスゴイ!」「手がキレイ!」と歓声が起こる。勘のいい伊野尾のおかげで、20分弱という速さで撮影は終了した。

その直後、ポスター撮影の感想を聞くと、伊野尾は「原作も読ませていただいたのですが、そこに書かれていた高槻の枕詞にはビックリしましたね。というのも小説内に何度も“イケメン”と書かれていて、これだけハードルが上げられている状態で高槻を演じるというのは、すごいプレッシャーに感じました。これほど“頑張ってイケメンにならなきゃ!”って思ったのは初めてかもしれない(笑)」と大きな笑顔を見せた。

続いてスタジオに現れた神宮寺は、すでに尚哉そのもの。少し目にかかるぐらいの長めの前髪に、地味で無難な服装にメガネ姿と“どこにでもいる大学生”といった雰囲気。アイドルが放つキラキラオーラを完全に封印していた。まずは劇中で使う学生証用の写真を撮ったが、モニターに映し出されたその姿は“原作の表紙から飛び出した”という言葉通り。プロデューサーから尚哉像について「人と心の距離感がある」「あまり人と関わりたくない感じ」と説明された神宮寺は、大きな仕草は見せず、ほぼ目だけで表現していく。モニターを見ていたスタッフは「完全に尚哉!」と大喝采。さらに「美しい黒髪!」「見事な天使の輪!」と神宮寺のヘアスタイルに対しても声が上がった。

撮影終了後に感想を聞くと、神宮寺は「実は昨日、髪の毛を切りに行ったのですが、もし今日スタジオに入ってスタッフの皆さんから“ちょっと違う”と言われたら、どうしよう…と本当に不安でした。でも、スタジオに入った瞬間に“尚哉が来たかと思った”と言っていただけて、今日はもう満足しています!」と興奮気味。さらに、ヘアスタイルについて聞くと「ファンの方がよく“サラスト”と言ってくださるのですが、仕事の時の僕はこういうサラストではなく、いつも髪の毛に少しウェーブとかニュアンスを付けるようにしています。なので、今回のこの髪型に、僕のファンの方は喜んでくれるんじゃないかなぁと勝手に想像しております。サラストの僕が見られるのは、この作品だけだと思いますよ(笑)!」と、いたずらっぽく笑った。

ラストは岡田の撮影。岡田演じる瑠衣子は普段、メガネをかけたキャラクターだが、その中でも一番原作のイメージに近いメガネをチョイスし撮影に臨んだ。女優だけでなくモデルの仕事も多い岡田は慣れた様子で軽やかにポーズをキメていく。「こんなに長い期間、眼鏡をかけてやる役は初めて」と話す。

岡田演じる瑠衣子の衣装について、スタイリストは「今回、男性陣が多いドラマなので、岡田さんには明るめの衣装を用意した。色と色を組み合わせて楽しい雰囲気にしている。といっても瑠衣子は原色というより優しい色味がイメージ」と語った。