日本テレビ系大型特番『24時間テレビ44』(8月21~22日)の制作発表会見が14日、東京・汐留の同局で行われ、総合プロデューサーの島田総一郎氏が「昨年の経験をしっかり生かして、今年はなお一層、出演者とスタッフの安全対策をやっていける準備を整えております」と説明した。
昨年同様、コロナ禍での開催となる今回も、東京・両国国技館から無観客で生放送。対面の募金受付も中止するが、「昨年も実施したキャッシュレスを利用した募金の内容をより充実させて、皆さんにインターネットやお手元のスマホを利用して、より積極的に、どんな時間でも募金活動に参加していただけるような準備を進めております」(島田総合P、以下同)とした。
制作体制面では、スタッフの会議・打ち合わせはリモートを利用。日テレでは先月からワクチンの職域接種を行っているが、「『24時間テレビ』に関わる多くのスタッフが、当日までに2回の接種を終える予定です」といい、それに加え、「生放送や事前の撮影におきましては、出演者、全てのスタッフがPCR検査と抗原検査を併用して、事前に感染拡大を防ぐチェックを徹底できる準備をしております」と強調した。生放送の国技館でも、スタッフの管理を徹底し、「会場内の密を避けるのはもちろん、人流を減らして、必要最低限の人数で運営する準備を進めています」という。
番組内容は「しっかりと安全対策を第一にとって、皆さんにお届けできるものをやっていく準備を進めております」。昨年同様、深夜ブロックを事前収録にすることも検討している。
そして、「昨年の『24時間テレビ』のスタッフの合言葉は“新しい日常での第1回目の24時間テレビを作ろう”でした。その時の新しい日常はおそらくまだ続いていて、その時よりも問題をはらんで、クリアしなくちゃいけないこともある日常が今続いています。今回やる『24時間テレビ』は、新しい日常での第2回目の『24時間テレビ』になるのではないかと思っています。だからこそ、昨年の経験をしっかりと生かした上で安全対策をとっていく。(放送日の)8月22日というのは、予定ですと緊急事態宣言が明ける前の最後の日になります。そのときに、(『想い~世界は、きっと変わる。』というテーマで放送する『24時間テレビ』を)ご覧になった皆さんが、“我々の日常も変わるんじゃないか”、“明るい兆しが持てるんじゃないか”といった想いを感じていただけるような内容にしたいと、スタッフ一同考えております」と力説。
24時間テレビサポーターの徳光和夫は「昨今のテレビは“送りっ放し”の番組が多いかなと思う中で、『24時間テレビ』は、募金という形で参加してくださる双方向性のある番組の最初だと思います。そういう伝統ある番組を、今回も日本テレビが本当に難しい中、創意工夫を重ねまして見事に挙行するということに敬意を表したいですし、テレビマンとして拍手を贈りたいなと思います」と話した。
今年の『24時間テレビ』は、メインパーソナリティーはKing & Prince、2年ぶりの復活となるチャリティーパーソナリティーは菅野美穂、スペシャルサポーターはチョコレートプラネット、24時間テレビサポーターは徳光和夫、総合司会は羽鳥慎一と水卜麻美アナウンサーが務める。