お笑いコンビ・しずるの村上純が12日、YouTubeチャンネル『中田敦彦のトーク - NAKATA TALKS』に出演。動画「天才脚本家コンビ・しずる村上さんと初コラボ!」内で、自身に起こったお笑い観の変化を明かした。

村上純

「コロナになってからのこの約1年くらいで、人間として芸人として人前に出るとか、ものを作る上で、だいぶマインド的なものが変わって」と話す村上。バッファロー吾郎Aと真面目にトークする配信を経て、自分は「人生における欲求・目的の一番がお笑いじゃないって気づいた」という。これに対し、中田が「えー! それはすごい発見ですね」と驚くと、村上は「人の話聞くのと、自分の話するとか、二人で共有して何かを話すってことが第一目的で、そのコミュニケーションツールとしてお笑いがあるのが自分の理想」と明かす。

村上は「1年目なんて、クエスチョンマークが来たら『全部大喜利で返さなきゃいけない』とか」「取材でウソばっかついてたし、誰かと話すんだったら、その話にオチがあるとか、ボケてツッコむとか笑いがないといけない」と“若手芸人病”にかかっていたと言い、つい最近までもそう思っていた。しかし「それを取っ払って(バッファロー吾郎Aと)90分話してみて、それまでお笑いを意識して話してたものとちょっと違う方向に行って、そこで話してるみんなで爆笑になることがある」と発見。意図せずとも、自然な流れで笑いが起こる瞬間があった。さらに「その間の笑いがない時間は何で処理しているかっていうと、面白いが2種類あってっていう風にA先生と帰結したんだけど、いわゆるお笑い芸人の笑いは“ファニー”の笑いで、それまで笑いのない時間で耐えられるのは“インタレスティング”の面白い時間だっていう。興味深いって面白ささえあれば、観ている人は聞けるんだ、観られるんだっていう傾向が見えた」と持論を展開した。

続けて村上が「あっちゃんはそれに結構前から気づいてたんじゃないかなって」と問うと、中田は「僕自身はインタレスティングがどちらかと言うと得意なほうだと思うんです。YouTubeでやってるのもインタレスティングをベースにファニーを混ぜていくっていうか。逆に言うと、インタレスティングを求められるタイプでもあるんですよ」と返答。そして「僕の中でちょっとコンプレックスだったのが、インタレスティングをやっていくというよりも、ファニー原理主義の人がいっぱいいるじゃないですか? インタレスティングに逃げるなと」「僕は自分が亜流だなって思ってた」と自己分析しながら、「村上さんは僕のイメージではファニーというものが何かをコントっていう文脈で追求している方だと思っていたので、そっちなんだっていうのは意外であると同時に嬉しいです」と率直な気持ちを伝えていた。