東急は13日、「渋谷ヒカリエ」の北側、東京メトロ銀座線の上部に位置する歩行者デッキ「渋谷ヒカリエ ヒカリエデッキ」の内覧会を実施した。
「渋谷ヒカリエ ヒカリエデッキ」(以下「ヒカリエデッキ」)は7月15日にオープン。「渋谷ヒカリエ」の3階および4階に面し、宮益坂と並行する形で整備された歩行者デッキとなる。「渋谷ヒカリエ」内を上下に移動する「アーバン・コア」と、この「ヒカリエデッキ」を経由することで、渋谷駅から宮益坂上までスムーズに移動できるようになり、渋谷駅東口エリアでの歩行者ネットワークが拡充される。
渋谷は谷地形や道路・鉄道によって駅施設周辺が複雑化しており、歩きやすい街にすることが必要だった。再開発計画の中で、鉄道上部人工地盤上に歩行者デッキを整備し、人が歩きやすいようにしている。
「ヒカリエデッキ」は全長約190m。4階部分は約130m、3階部分は約60mとなっている。このデッキは「渋谷ヒカリエ」への導入路としてまずは機能することになる。谷の地形を生かし、誰もが歩いて楽しい歩行空間とすることを目標としている。
「ヒカリエデッキ」の役割として、渋谷駅と東西地域、青山・表参道方面および周辺施設を結ぶ歩行者ネットワークを形成すること、植栽などを設けることで緑あふれる憩いの場とし、キッチンカーの出店やムービングライトによる音と光の演出でにぎわいをもたらすことが挙げられる。今年秋には「渋谷ヒカリエ」の壁面を利用したアートが掲出される予定。同時期にコミュニティFM「渋谷のラジオ」のサテライトスタジオも入居する。
3階は24時間開放され、4階は7時30分から21時30分まで通行可能。将来的には「ヒカリエデッキ」から「渋谷スクランブルスクエア」などで整備を行う歩行者デッキおよび「渋谷マークシティ」を経由することで、地上に降りることなく宮益坂上と道玄坂上を移動できるようになる。
「ヒカリエデッキ」は渋谷駅を東西を結ぶ歩行者動線「スカイウェイ」の一部として先行オープンした。東京メトロ銀座線渋谷駅の屋根上には、人が歩けるスペースがすでに確保されている。
なお、東京都の緊急事態宣言を受けて規模は縮小されるものの、「ヒカリエデッキ」の7月15日オープンに関連したイベントは行うとのことだった。