ダイキン工業は、デザインを重視したポータブルエアコン「Carrime」(キャリミー)の新製品「PCA10YS-W」を発表した。2020年に販売した初代モデルと比べ、より冷たい風を強く吹き出せるよう改良したほか、低風量時の騒音を低く抑えた。排熱を遠くに排出する際に必要な排熱ダクトやアタッチメントを標準添付としたのもポイント。価格は66,000円で、ダイキン工業の直販サイト「DAIKIN LAUNCH X」のほか、一般の家電量販店でも取り扱う。販売台数は1,500台限定で、すでに販売を開始している。
Carrimeは、キッチンカウンターやデスクの足元などに置き、体に冷風を当てて涼しさをもたらす“卓上エアコン”というコンセプトのポータブルエアコン。2020年にクラウドファンディングで販売した初代モデルを購入したユーザーからの意見をもとに改良した2世代モデルが今回登場した。
従来モデルから熱交換器の面積を拡大し、周囲の温度よりも約10度低い冷風を吹き出せるようにした。さらに、新たにシロッコファンを内蔵し、風速を引き上げた。この2つの改良により、従来モデルよりも涼しさを強く感じられるようになったという。風量は4段階で切り替えられ、最小の低風量時は約38dBの低騒音で駆動できる。
本体の背面から排出する熱を遠くに逃がす際に必要な排熱ダクト(約1.5m)やダクトアタッチメントなどのパーツは、専用品を標準添付とした。従来モデルは純正オプションとしても用意がなく、適合するものを入手するのが非常に困難だった。排水用のドレンホース(約1m)や排気口の左右風向ルーバーも専用品が新たに付属する。
機能面では、新たにオフタイマー機能を追加した(設定時間は1時間、2時間、4時間の3段階)。
本体サイズはW230×H430×D230mm(取っ手は除く)で、従来モデルよりもひとまわり大きくなっている。重さは約8kg。消費電力は約150W(風量最大時)。