久光製薬はこのほど、「2022年2月期 第1四半期決算短信(日本基準)」を発表した。

2022年2月期 第1四半期(2021年3月1日~2021年5月31日)の連結業績は、売上高277億6,100万円(前年同四半期比11.6%増)、営業利益は21億2,000万円(前年同四半期比96.6%増)、経常利益は28億5,500万円(前年同四半期比582.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は23億6,200万円(前年同四半期比1,979.9%増)だった。

売上高は増収、営業利益、経常利益および親会社株主に帰属する四半期純利益はともに増益となった。

売上高は国内市場の医療用医薬品事業では、今年度に初めて実施された薬価の中間年改定や、継続的な後発品使用促進策による影響を引き続き受けた。

しかし、経皮吸収型ドパミン作動性パーキンソン病治療剤「ハルロピテープ」売上の伸長、昨年4月の全国の緊急事態宣言下における受診抑制の反動に加え、デジタルマーケティングの効果的な活用により、前年同四半期比9.1%の増収となった。

一般用医薬品事業は、店頭・デジタルマーケティングの双方を活用した効果的な販促活動を行い、主力商品の「サロンパス」などの売上が増加、「アレグラFX」が小容量を中心に売上を伸ばしたことなどにより、前年同四半期比32.6%の増収となった。

一方、海外市場の医療用医薬品事業では、米国で後発品の影響を受け、前年同四半期比5.2%の減収となった。

一般用医薬品事業は、一部地域においては新型コロナウイルス感染症の拡大による影響を受けたものの、米国およびアジアを中心としたその他の地域でも売上を伸ばし、前年同四半期比14.0%の増収となっている。

営業利益の増益の主な要因は、売上の増加に伴い売上総利益が増加したことによるもの。経常利益の増益の主な要因は、営業利益の増加に加え、為替差益が増加したことによるものであるとのこと。

親会社株主に帰属する四半期純利益の増益は、経常利益の増加に加えて、投資有価証券売却益を計上したことによるものが要因であるとしている。