子どもができたら、どのように仕事ができるのか。そのとき会社員なのか、フリーランスなのか。大学の頃から、ぼんやりと将来の母像を考えてみることはあったが、実際に結婚の話があるわけでも、妊娠しているわけでもない身には、仮定の想像は全くできなかった。「そんなのずっと先の話!子育てはとりあえず大変そう!それより私の将来どうなるの!」と、考えは及ばなかった。
そして、27才でフリーランスに。29才で結婚・妊娠、30才で第一子を出産した。
自分の母像は相変わらず想像できていなかったが、なるようになる、という言葉がふさわしいように、仕事と妊娠を両立していた。フリーランスの産休・育休は自己判断だ。第一子のときは元気な妊婦で、仕事は座って絵を描くだけということもあり、出産ギリギリまで仕事していた。