クラレは7月9日、「将来就きたい職業」「就かせたい職業」のアンケート調査の結果を発表した。調査は1月中旬~3月中旬、今春小学校を卒業した子どもとその親1,033名(男の子とその親: 各506名/女の子とその親: 各527名)を対象にインターネットで行われた。

  • 男の子が「将来就きたい職業」トップ20

    男の子が「将来就きたい職業」トップ20

男の子が「将来就きたい職業」ランキング、1位は昨年に続き「スポーツ選手」(16.8%)だった。その内訳は、サッカー(44.7%、昨年33.8%)が最も多く、昨年1番人気だった野球(23.5%、昨年35.0%)を大きく上回る結果に。次いで、年々比率を伸ばしているeスポーツ(8.2%、昨年5.0%)が続いた。

2位にランクインしたのは「研究者」で6.9%。内訳をみると、「海洋生物学者」「天文学者」「製薬研究員」のように、ジャンルがはっきりしている回答も48.5%あることが明らかに。以下、3位「教員」(4.7%)、4位「ユーチューバー」「ゲームクリエイター」「会社員」(ともに4.3%)と続き、ユーチューバーは昨年16位から大きく順位を伸ばし、過去最高位となった。

  • 女の子が「将来就きたい職業」トップ20

    女の子が「将来就きたい職業」トップ20

女の子が「将来就きたい職業」ランキングでは、「看護師」(8.0%)が1位に。以下トップ10には、2位「教員」(6.6%)、3位「保育士」(5.7%)、4位「漫画家・イラストレーター」「パティシエ・パン屋」(5.5%)、6位「薬剤師」「美容師」(5.1%)、8位「芸能人・歌手・モデル」(4.7%)、9位「医師」「医療関係」(4.2%)となり、10位以内に医療職が4つランクイン。

また、今年も比率を上げたのは「芸能人・歌手・モデル」(昨年2.2%→今年4.7%)で、うち48%を「声優」が占める結果に。人気のアニメ作品など多方面で活躍する声優に憧れる子どもが増えていることがわかった。

  • 保護者が「子どもに就かせたい職業」トップ5

    保護者が「子どもに就かせたい職業」トップ5

一方、保護者が男の子に「就かせたい職業」では、「公務員」(18.4%)が1位となり、また、「会社員」(7.1%)が昨年の7位から順位を上げて2位に入ったことからも、安定志向がさらに高まったと言える結果に。

女の子に就かせたい職業としては、1位「看護師」、2位「公務員」、3位「医療関係」、4位「薬剤師」となり、やはり医療職の人気の高さがうかがえる結果となった。