設定アプリの最上部には、語句検索用のフィールドが用意されています。設定を変えたい項目がどこにあるかわからない場合、あるいはタップを繰り返し項目を掘り下げていくのが面倒な場合、目的の語句を入力すればすぐに該当の設定画面へジャンプできます。

言語モードが日本語のiPhoneを利用している場合には、もちろん日本語で検索できますが、英語でも検索が可能です。たとえば、「一般」画面は「general」、壁紙に関する画面は「wallpaper」などと対応する英単語を入力すると、すぐに該当画面の候補がリストアップされます。

英語でも検索できる理由は、『設定』アプリが英語のデータを備えているからにほかなりません。ベースとなったmacOSでも確認できますが、iOSのアプリは内部に階層構造を備えており、そこに対応する各種言語のデータを蓄えることで検索を可能にしているからです。

ただし、いつでも対応する言語のすべてで検索できるわけではありません。『設定』アプリの場合、システム標準の言語として特別扱いされる英語以外に、日本語やフランス語、ドイツ語など多数の言語に対応していますが、検索できるのは選択している言語(「設定」→「一般」→「iPhoneの使用言語」で選択したもの)と英語に限られます。

このしくみは、ホーム画面を下方向へフリックすると可能になる「Spotlight検索」にも適用されます。アプリ名などシステムから多国語対応を求められる項目は、iPhoneの使用言語と英語の2つの言語で検索できるのです。

たとえば、計算機アプリは「計算機」と「calculator」の両方で検索できますが、iPhoneの使用言語が日本語のときはドイツ語(rechner)やフランス語(calculette)では検索できません。

  • iPhoneの使用言語が日本語のときでも、設定アプリ内の検索には英語を使用できます