7人組アーティスト・7ORDER(安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、森田美勇人、萩谷慧悟、阿部顕嵐、長妻怜央)が、メジャー1stシングル「雨が始まりの合図 / SUMMER様様」、LIVE DVD/Blu-ray『WE ARE ONE』を7月7日にリリースした。

同グループは2019年に結成され、今年1月に日本コロムビアからメジャーデビュー。日本武道館公演を皮切りに行われた1stワンマンツアー「WE ARE ONE」は全公演SOLD OUTとなり、フェスやイベントなどでもめざましく活躍する。両A面シングルとなる本作では、リーダー・安井の誕生日プレゼントとしてメンバーが作詞作曲から制作した「雨が始まりの合図」、ORANGE RANGEのNAOTO作編曲プロデュース、HIROKIの作詞提供による「SUMMER様様」が収録されている。

今回は安井、真田、森田の3人にインタビューし、1stメジャーシングルに込めた思いについて話を聞いていく。ペアの写真では「おんぶ」「ハート」「ぶりっこ」などあらかじめ提示したいくつかのテーマの中から、撮影時に本人達が選んだポーズを披露してもらった。

  • 左から森田美勇人、安井謙太郎、真田佑馬 撮影:宮田浩史

■監督に自分たちのことを話してMVに

——改めて、メジャー第1弾シングルはどのような経緯で決まったんですか?

真田:今回メジャー第1弾シングルを出すということになって、改めて「僕たち、アルバムでデビューしてたんだ」と思いました。色々な曲の候補も出たんですけど、もともと梅雨にリリースをしようという話もあったので「雨が始まりの合図」が良いんじゃないか、と。「SUMMER様様」は、もう1曲両A面という形でぜひORANGE RANGEさんにお願いできないかなという話がメンバーから出て、スタッフさんの力を借りてお願いしたら、NAOTOさんとHIROKIさんに快く引き受けていただきました。

——それはもう、元々「ORANGE RANGEさんにお願いしたい!」と?

真田:僕ら、メンバー7人が年子なので、それぞれ「夏に何を聴いてた?」という話をしたんです。そうしたら、年齢は違ってもみんな共通して絶対ORANGE RANGEさんの曲を聴いていたので、もう、夏と言えば!

森田:本当に、めっちゃ聴いてました。学生時代とか、背伸びしながら聴いてたなあ。

——「SUMMER様様」はちょっと大人の歌詞を歌われていますよね。

安井:そこはもう、思いっきりそういうテイストにしていただきました。すごく考えてくださって、実は「どこまでそういう感じにしようか」というご相談も受けたんですが、せっかく書いていただけるんだったら、僕らも感じていた、ORANGE RANGEさんの楽曲にある「これってどういう意味……!?」みたいなドキドキを入れていただきたいなと。

真田:ちょっとアダルティな、ね。

安井:僕らも本当に今まで聴いていてリスペクトしてるので、逆に「遠慮しないでください!」と言わせていただく感じでした。”ORANGE RANGE節”を効かせてください! という。

森田:自分たちもこういう年になって、そういう発信もしたいという願望はありつつ、なかなか勇気もなかったところを、ORANGE RANGEさんの力を借りて、夏曲を歌えるのがすごい嬉しいです。

——「雨が始まりの合図」は安井さんのお誕生日に作られた曲ですが、MVにもすごく物語がありますよね。

安井:実は最初に僕らから出たのは全然違う案で、もう、メンバーがほとんど出ないぐらいのものだったんです。子供が出てくるドラマ調にしたいという話をしたんですけど、MVの監督さんが僕らのことをいろいろ調べてくれて。「逆に、提案させてもらって良い?」と企画書を書いてくれて、熱意をもったプレゼンもしていただいて、「それならぜひ!」ということでディスカッションを重ねて今のようなMVになりました。本当に、色々なことを話しました。

真田:赤裸々に!

安井:これまでのいろいろなことを話して、その中から監督にうまく拾っていただきました。

——お誕生日に曲がプレゼントされるのもすごいと思ったのですが、安井さんはどういうお気持ちでしたか?

安井:いや、もう嬉しかったです。曲をプレゼントしてもらえると思っていなかったですし、そんな経験、なかなかできないじゃないですか。それに、シンプルにすごくいい楽曲だなと思えて、みんなすごい。こんな楽曲を作り出せる人たちがメンバーなんだ、ということを客観的に知ることができて嬉しい気持ちになったのを覚えています。ただ、まさかシングルになるとは思ってなかったから、ちょっとびっくりしたし、けっこうプレッシャーがあります(笑)。

■最近泣いたことは?

——最初は安井さんのためだけに作ったものが、メジャーシングルにまで発展したということですよね。

森田:最初は本当にそこだけを考えてました。誕生日ソングというところから始まったので、それが今や……という感じです(笑)。

真田:でも、僕ららしいなと思いました。やっさん(安井)の曲でもあるけど、雨男、雨女の人にもあてはまるし、雨が物語を作っていくシーンって、誰の人生の中にもあると思うんです。皆に長く愛される曲にしたくて、作った当初からそういう話はしていました。

——「泣くんじゃないよ神様だろ」という歌詞が出てきましたが、「神様」というのは何を指しているんですか?

真田:このフレーズを書いたのは僕なんですけど、謎解きしちゃいます!?(笑) その時、やっさん(安井)が死神の役をやっていたんです(映画&舞台『死神遣いの事件帖』)。「神様をやってるんだ!」と驚いたので、それにプラスして、雨のこともかけて比喩で伝えたくて。

安井:いろんな意味で取れるよね。死神役にかけつつ、雨って「神様の涙」とも言うし。

真田:そうそう。雨が降っていることに対して「泣くなよ」って言ってもいいんじゃないかな、という思いもあったし。死神役からインスピレーションを得たけど、それは意味のひとつで、色々なミーニングを込めています。

——ちなみに、皆さんは最近どんなことで泣きましたか?

真田:『この音とまれ!』という、琴のアニメを観て泣きました。琴の音色が美しすぎるし、ストーリーもよかったし、青春ものとか家族ものとかに弱いです。日常的に泣くことはないですけど、作品を見て泣くことは多いかな。

森田:僕はディズニー映画の『ソウルフル・ワールド』を見て泣きましたね……。めちゃくちゃ泣きました。もう3回くらい見てて、忘れた頃に見たい映画です。もう、バイブルにしてます。

安井:僕も作品かも……ドラマ『俺の家の話』で泣いた。元々、クドカン(宮藤官九郎)さんの作品が好きだし、すごく愛があふれた作品だったなあと思って。僕、2年前に祖父を亡くしてて、介護の話も重なったのもあるし、単純に作品としても好きだし、作品を取り巻く状況や環境もあるし、色々なことを一気に感じて。特にラストシーンは胸に来ました。

■プロフィール
安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、森田美勇人、萩谷慧悟、阿部顕嵐、長妻怜央の7人組アーティスト。2019年に結成され、2020年3月にインディーズシングル「Sabaoflower」を発売、2021年1月に日本コロムビアからアルバム『ONE』でメジャーデビューを果たす。デビュー同日には日本武道館公演を行い、1stワンマンツアー「WE ARE ONE」を成功させる。7月からはメ~テレ・CSダンスチャンネルで冠番組『7ORDERのミカタ』も放送。