7ORDERの阿部顕嵐が主演を務めるドラマ『さよなら、ハイスクール』の制作発表が10日に都内で行われ、武本悠佑、西垣匡基(脚本・監督)、高橋怜也(リモート出演)が登場した。
同作は森もり子による同名コミックの実写化作。スクールカースト最底辺として高校生活を送る朝倉(阿部)は、文化祭実行委員に任命されたことをきっかけにクラスの秩序と崩壊を目論み、カースト上位の美少女と付き合う計画を立てる。順調に思われたカースト崩壊計画だが、ある事件をきっかけに意外な方向へ。青春の中にいながら「青春」の幻想を客観視する、奇想天外な学級崩壊悲喜劇となる。
この日はパイロット版と出演者コメントも流れ、主演の阿部は「教室のセットを見て普通の学園ものじゃないと一目でわかるので、そこらじゃ見られないような作品したいと思ってます。あとはリアルな空気感とか、嘘がない感じ、皆で楽しく撮影している雰囲気を感じ取ってくれたら嬉しいです」と自信を見せた。
撮影について、西垣監督は「学校の話なんですけど、最初、顕嵐さんと野本(ほたる)さんが通ってて、後からキャストの方が増えていって、本当に学校になっていった。楽屋の声がわちゃわちゃだったり、写真を撮ったりしてる」と明かし、生徒役の武本も「撮影の度に仲間がどんどん増えてる感じで、めちゃくちゃ広がって、だんだん学校が出来ていった」と同意する。武本は「舞台でご一緒させていただいた方とかもいらっしゃって。主演の阿部顕嵐君も毎日のように差し入れをくれて、誰とでも気さくに話されてたんで、(作中では)上位下位とかめちゃくちゃたくさんカーストあったんですけど、全員仲良い印象でした」と、撮影現場の雰囲気を表した。
主演の阿部について、武本は「最初はめちゃくちゃイケメンだし、クールだし、なかなかなか接しづらい人なのかなと勝手に思っちゃって。前々から拝見していたので、勝手なイメージを持ってしまっていたんですけど、いざ接してみたら、おすすめのごはん屋さんや『これがおいしいよ』とか教えてくれて、結構グルメな方という印象がある。誰にでもめちゃくちゃ気さくに接してくださる、とっても優しい方」と語る。
西垣監督は「会った時にかっこよすぎて目を見れなくて。『かっこいいですね』と言って、『ありがとうございます』と言われて、やっとリラックスした」と阿部に対して意外な緊張も。「画面の強さというか、映像映えもするし、人柄もですけど、凛としている感じが印象として強いです」と絶賛し、「自分の役に入ったら、失敗したとか成功したとかなく、淡々と面白いものを出してくる。本当に腹が据わってるなという印象ですよね。あと、かっこいい」と何度も「かっこいい」を繰り返していた。
また、この日出演予定だった高橋は喉の痛みがあり、大事をとってリモート出演に。「今日は申し訳ございません」とコメントする高橋に、武本が「謝罪会見! なんかやらかした方みたいになってる」とつっこみ、仲の良い様子を見せる。
高橋は「悠佑くんと一緒で映像が初、というか悠佑くんと同じ舞台に出させてもらった(ミュージカル『新テニスの王子様』The First Stage)のが始まりで、次がこの作品だったので、勉強しながらやらせてもらった」と、新人俳優としても挑戦となった様子で、圧をかける芝居が多かったというが「ふだんは全然びびって生きてます」と苦笑する。武本は「(高橋とは)前作で共演させていただいて、ずっと仲良くしてもらってるので、お互い役作りとかちょくちょく話してた。僕のメインテーマが(『ハリー・ポッター』の)マルフォイだったので、どれだけ上位感出せるんだろうと悩みに悩んで。無理なんじゃないかなあと思ってました」と振り返った。
主演の阿部からは、改めて会場と配信視聴者に向けて映像でメッセージも。「笑いあり、笑いありの作品となってますので、これを観て少しでも笑顔になってくれればと思います。台本を覚えながら笑ってしまうくらい面白いセリフやシチュエーションがあるので、何回でも観てチェックしていただけると嬉しいです」とアピールした。