テレビ朝日のドキュメンタリー番組『テレメンタリー2021』(毎週日曜4:30~)では、定員8人の小さな看取り専門施設を取材した『~コロナ禍の別れ~』(静岡朝日テレビ制作)を11日に放送する。
静岡県浜松市にある「ターミナルケアホーム天寿」は、定員8人の小さな看取り専門施設。24時間いつでも面会ができる。代表の岸森尚子さんは、父の最期の願いをかなえてあげられなかった後悔の思いから、20年9月にこの施設を立ち上げた。
しかし開設時、世の中を新型コロナが襲っていた。多くの病院では面会が禁止され、看取りができないケースが急増。「天寿」は看取りを希望する人たちの駆け込み寺のようになった。
ある日、93歳の男性が入所する。病院ではかなわなかった娘との面会に感謝する男性。最期のときまでどのように過ごしたのか。そして娘たちは……。
一方、「天寿」には29歳の若い男性も入所した。病院で治療法はないと告げられ、家族は穏やかな時間を求めて入所を決めた。それでもやはり病院へ戻るべきか葛藤も抱えている。悩んだ末、家族は「天寿」を去った。
コロナ禍で看取りの施設を運営する覚悟とは。そして、誰にでも訪れる人生最期のときの迎え方を、女優・小芝風花のナレーションで考えていく。