政府は行政の情報共有や税金手続きを効率化するため、国民に向けてマイナンバーカードの申請を強く勧めています。令和3年に入ってからはマイナンバーカードの申請書の再配布があり各家庭に届いたのを覚えている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、マイナンバーカードの申請書が届いた人に向けて書き方や申請方法について解説します。マイナンバーカードの申請書に関するQ&Aもまとめているので、ぜひ目を通してください。
マイナンバーカードの申請書とは?
「マイナンバーカードの申請書」とはマイナンバーカードを発行するための申請書です。正式には「マイナンバーカード交付申請書」や「個人番号カード交付申請書」と呼ばれています。
ここでは、マイナンバーカードの申請書の内容や申請方法をご紹介します。
マイナンバーカードの申請書の中身
住民票が登録されている住所に「マイナンバーカード交付申請のご案内」、「マイナンバーカードの申請書」、「郵送申請する場合に利用する返信用封筒」の3つが同封されて届きます。
マイナンバーカードの申請書には23桁の申請書IDが記載されています。申請書IDは個人番号(マイナンバー)ではなく、申請するために割り振られたIDです。マイナンバーの申請に関する問い合わせなどに使えます。
マイナンバーカードの申請書を使った4つの申請方法
マイナンバーカードの申請書を使うと、次の4つの方法でマイナンバーカードの申請が可能です。
【スマートフォン】
マイナンバーカードの申請書に記載されているQRコードをスマートフォンで読み込み、WEB上で申請する方法です。顔写真はスマートフォンで撮影してオンラインで添付します。
【パソコン】
交付申請用のWEBサイトにアクセスして申請する方法です。顔写真はデジタルカメラなどであらかじめ撮影してパソコンに保存したものを添付します。パソコンでの申請では23桁の申請書IDを自分で入力する必要があります。
【証明写真機】
マイナンバーカードの申請に対応した証明写真機で申請する方法です。マイナンバーカードの申請書のQRコードを証明写真の本体についているバーコードリーダーに読み込ませる必要があります。
顔写真はその場で撮影可能です。
【郵便】
マイナンバーカードの申請書に直接必要事項を記入し、返信用封筒に入れて申請する方法です。決められたサイズの顔写真を貼り付ける必要があります。
マイナンバーカードの申請書の書き方・手続き方法
マイナンバーカードの申請書が届いたら、スマートフォン、パソコン、証明写真機、郵便のどれかを選んで手続きしましょう。ここでは、4つの申請方法をご紹介します。
スマートフォン
スマートフォンでの申請は下記の手順を参考にしてください。
- スマートフォンでマイナンバーカードの申請書に印刷されているQRコードを読み込む
- 申請用のWEBサイトにアクセス
- 申請書ID※、メール連絡用氏名、メールアドレスを入力
- メールアドレス宛に届いた申請者専用WEBサイトにアクセス
- 顔写真を登録(保存済みorその場で撮影、どちらでも可)
- 生年月日を入力
- 電子証明書・氏名の点字表記の希望有無を選択
- 入力事項を確認し送信
- 登録したメールアドレスに申請完了メールが届く
※QRコードを読み込む場合、申請書IDは自動入力のため不要
パソコン
パソコンでの申請は下記の手順を参考にしてください。
- 申請用のWEBサイトにアクセス
- 申請書ID、メール連絡用氏名、メールアドレスを入力
- メールアドレス宛に届いた申請者専用WEBサイトにアクセス
- 顔写真を登録
- 生年月日を入力
- 電子証明書・氏名の点字表記の希望有無を選択
- 入力事項を確認し送信
- 登録したメールアドレスに申請完了メールが届く
証明写真機
マイナンバーカードの申請に対応しているのは、株式会社DNPフォトイメージングジャパン、日本オート・フォート株式会社、富士フイルム株式会社、三吉工業株式会社が設置している証明写真機です。マイナンバーのPRキャラクターのステッカーが目印になります。
証明写真機での申請は下記の手順を参考にしてください。
- 証明写真機にマイナンバーカードの申請書を持参する
- メニューから「個人番号カード申請」や「マイナンバー」を選択
- マイナンバーカードの申請書のQRコードをバーコードリーダーにかざす
- 身だしなみを整えて顔写真を撮影
- 顔写真の位置を調整し記載内容を確認して申請する
- 「受付証プリント」や「申請確認プリント」を受け取って完了
郵便
郵便での申請は下記の手順を参考にしてください。
- マイナンバーカードの申請書記載の氏名や住所を確認※
- 電話番号を記入
- 外国人住民の区分の確認(外国人住民のみ)
- 点字表記の希望有無を選択(希望者は□を黒く塗りつぶす)
- 申請日、申請者氏名を記入
- 顔写真を指定箇所に貼り付け
- 「署名用電子証明書」と「利用者証明用電子証明書」の希望有無を選択(希望しないときのみ□を黒く塗りつぶす)
- 代理人記載欄を記入(15才未満または成年被後見人のみ)
- 記入済みのマイナンバーカードの申請書を返信用封筒に入れてポストに投函
※氏名・住所に変更がある場合は二重線で訂正し余白部分に正しい情報を記入する
マイナンバーカードの申請書のQ&A こういうときどうする?
マイナンバーカードの申請書が届いたあとスムーズに手続きできれば問題ないですが、無くした場合や引っ越した場合にどうなるのか疑問を持つ人もいるでしょう。ここでは、マイナンバーカードの申請書に関するQ&Aをご紹介します。
マイナンバーカードの申請書はいつ頃届く?
令和3年1月~3月にかけて、まだマイナンバーカードを申請していない人にマイナンバーカードの申請書(マイナンバーカード交付申請書)が住民票登録の住所に郵送で順次発送されました。差出人は地方公共団体情報システム機構(J-LIS)です。
マイナンバーカードの申請書は転送不要のため、上記の期間に引っ越したり郵便局で転居届(転居・転送サービス)を出したりしている場合は、手元に届かず差出人に返送されます。
マイナンバーカードの申請書の有効期限
マイナンバーカードの申請書に有効期限はありません。また、マイナンバーカードの申請も期限は設けられていません。
ただし、返信用封筒には差出有効期限が印字されているので期限を過ぎた場合は返信用封筒に切手を貼るか、新しい返信用封筒を入手する必要があります。※
また、上限5,000円分のマイナポイントがもらえるサービスは2021年4月末日までに申請を完了した人が対象です。
※郵送申請の場合のみ
マイナンバーカードの申請書を失くした。どこでもらえる?
市区町村窓口(市役所・区役所・町役場・村役場など)で新しいマイナンバーカードの申請書の発行が可能です。窓口に失くしたことを申し出てください。
市区町村窓口で発行すると申請ID(23桁の数字)が印字されたマイナンバーカードの申請書が受け取れます。
マイナンバーカードの申請書はダウンロードできる?
マイナンバーカードの申請書はマイナンバー総合サイト(公式)からダウンロードが可能です。ダウンロードした場合、申請ID(23桁の数字)は印字されていないため、郵送でしか手続きできません。
申請IDが印字されたマイナンバーカードの申請書を使いたい場合は、市区町村窓口で新しく発行してもらう必要があります。
申請前・申請中・申請後の引っ越しについて
マイナンバーカードの申請書が届いたあと、引っ越す人もいるでしょう。ここでは、引っ越す場合のマイナンバーカード申請の手続き対応を、申請前・申請中・申請後に分けてご紹介します。
【申請前】
マイナンバーカードの氏名や住所に変更があると、変更事項をマイナンバーカードも追記する手続きが発生します。そのため、マイナンバーカードをまだ申請していない状況なら、引っ越しが完了してからの申請手続がおすすめです。
引っ越し先の市区町村窓口で住民票を移す手続きをする際、新住所が記載されたマイナンバーカードの申請書を合わせて発行しましょう。
【申請中】
マイナンバーカードの申請中(カード受取前)に引っ越す場合は、手続方法が次のケースで異なります。
■引っ越し先の市区町村が変わらない人
市区町村が変わらない場合は、マイナンバーカードの表面追記欄に新住所を記載した上で発行可能です。詳細は市区町村窓口に問い合わせてください。
■引っ越し先の市区町村が変わる人
市区町村が変わる場合は引っ越し先で改めて発行をやり直す必要があります。住民票を新住所に移すとき、新しいマイナンバーカードの申請書を発行して再申請を行いましょう。
【申請後】
マイナンバーカード申請後の引っ越しも、手続方法が次のケースで異なります。
■カード受取前
マイナンバーカード受取前の場合は上記の「申請中の引っ越し」を参考にしてください。
■カード受取後
マイナンバーカードを受け取った後の引っ越しでは、引っ越し先の市区町村窓口でマイナンバーカードの住所変更手続きを行う必要があります。カード表面追記欄に新住所を記載してもらいましょう。
転送不要以外で交付申請書の受け取りは可能?
令和3年1月~3月にかけて届くマイナンバーカードの申請書(マイナンバーカード交付申請書)は転送不要の封筒で届きます。上記期間に引っ越した人は手元に届かない可能性が高いです。マイナンバーカードの申請書が転送不要で届かなくても市区町村窓口で直接再発行が可能です。
また、マイナンバーカード申請後にカードの受け取りが可能になると「マイナンバーカード交付通知書」が届きます。マイナンバーカード交付通知書も転送不要の普通郵便で届くため、引っ越しや郵便局の転居・転送サービスを利用していると手元に届かないケースがあります。
特別な理由※がある場合は市区町村窓口にて「マイナンバーカード(個人番号カード)交付通知書送付に係る転送希望届」を提出し、転送可能な普通郵便で送ってもらうことが可能です。対応してもらえるかは市区町村によって異なるため、くわしくは居住地の市区町村窓口に確認してください。
※長期入院、自宅改築、自宅新築、罹災など
マイナンバーカードの申請書は4つの方法で手続きしましょう
マイナンバーカードの申請書はマイナンバーカードを発行するための大切な書類です。マイナンバーカードの申請書が手元にあるとスマートフォン、パソコン、証明写真機、郵便の4つの方法から申請手続きができます。
マイナンバーカードの申請書を失くすと市役所などで新たに発行してもらう必要があります。また、申請中に引っ越すと新しい住所で発行をやり直す可能性が出てくるため、マイナンバーカードを申請する時期に気をつけてください。
「マイナンバーカードオンライン申請用サイト」
マイナンバーカード総合サイト「よくある質問」
松阪市「マイナンバーカード交付申請書の封筒が1月より順次送付されています。」
マイナンバーカード総合サイト「郵便による申請方法」
マイナンバーカード総合サイト「マイナンバーカード交付申請」
マイナンバーカード総合サイト「個人番号通知書および通知カードについて」
安曇野市「通知カードとマイナンバーカードについて(マイナンバーがわからなくなった場合の確認方法)」
マイナンバーカード総合サイト「スマートフォンによる申請方法」
マイナンバーカード総合サイト「パソコンによる申請方法」
マイナンバーカード総合サイト「マイナンバーカードの申請方法~通知カードを紛失した場合~」
マイナンバーカード総合サイト「個人番号カード交付申請書 兼 電子証明書発行/更新申請書」
マイナンバーカード総合サイト「申請書送付用封筒の作成について」
鹿沼市「マイナンバーカード交付申請書が届きます(不審な手紙ではありません!)」
総務省「マイナンバーカードの取得方法」
マイナンバーカード総合サイト「マイナンバーカードの申請方法~引越した場合~」
海津市「引っ越しの際、マイナンバーカードの取扱いで注意する点は」
箕面市「マイナンバーカード(個人番号カード)交付通知書の郵送方法」
「手書き用交付申請書のダウンロード」
「交付申請書の送付用封筒(返信用封筒)ダウンロード」