UCC上島珈琲は7月7日、コーヒーをリモートワークに取り入れることで、生産性やパフォーマンスが向上するかを脳血流量測定や心理検査によって評価した結果を公表した。同社は、コーヒーを日常生活に取り入れることで得られる、ライフスタイルの充実を訴求するために「コーヒーライフスタイル」を提案している。その初の試みとして試験が実施されたとのこと。
試験には20歳代から30歳代の男女が2名ずつ参加した。コーヒーA(深いコクのある味わい)、コーヒーB(マイルドな味わい)、コーヒーC(酸味のある味わい)、お湯の4種類の飲料を飲んだ後に注意力テスト(クレペリン検査)、記憶力テスト(two back test)、ストレスチェック(POMS2)、主観的アンケート(VAS)を受け、その様子を評価した。
試験の結果、クレペリン検査および記憶力テストを受けている間の前頭葉の血流量は、お湯のみを飲んだ場合と比較してコーヒーを飲んだ場合に増加傾向にあった。さらに、コーヒーAおよびBはコーヒーCよりも血流量が増加していたという。
また、クレペリン検査において、お湯のみを飲んだ場合と比較してコーヒーを飲んだ場合は正答率が高いことが示されたという。3分間に遂行した計算の回数は、コーヒーAまたはBを飲んだ時に高く、正答率はコーヒーCを飲んだ時に高かったとのこと。この結果から、コーヒーAとBは集中力を高め、コーヒーCは作業の正確性を向上させる可能性が示されたという。
これらの結果より同社は、リモートワーク中だからこそ自身の状態に合わせてコーヒーを取り入れることで、自分をうまくコントロールするアイテムにしてみることを提案している。