Ubuntuインストールとセットアップ

WSL 2のセットアップが完了したら、Ubuntuをインストールしよう。それには、Microsoft Storeから「Ubuntu 20.04 LTS」を選択し、「インストール」ボタンを押す。

  • Microsoft Storeから「Ubuntu 20.04 LTS」をインストール

    Microsoft Storeから「Ubuntu 20.04 LTS」をインストール

インストールが完了すると通知があるので、通知どおりに起動する。

  • Ubuntuを起動する

    Ubuntuを起動する

最初の起動時にだけユーザー名とパスワードの設定を求められるので、ここでユーザー名とパスワードを設定する。

  • 最初の起動時にだけユーザ名とパスワードを設定する

    最初の起動時だけ、ユーザー名とパスワードを設定する

  • ユーザ名とパスワードの設定が完了したUbuntu

    ユーザー名とパスワードの設定が完了したUbuntu

インストールが完了したUbuntuは英語モードで動作するので、最初にパッケージのアップデートと日本語関連パッケージのインストールおよび環境変数の設定を行う。次のコマンドを実行する。

パッケージアップデート、日本語関連パッケージインストール、環境変数の設定

sudo apt update
sudo apt upgrde
sudo apt install language-pack-ja
echo 'export LANG=ja_JP.UTF-8' >> ~/.bashrc
  • パッケージメタデータのアップデート

    パッケージメタデータのアップデート

  • パッケージアップグレード

    パッケージアップグレード

  • 日本語関連パッケージのインストール

    日本語関連パッケージのインストール

  • 環境変数の設定

    環境変数の設定

いったんUbuntuターミナルを閉じて再度起動するか、Windows PowerShellターミナルからwslコマンドを実行してUbuntuのシェルを開けば、日本語が利用できる状態になっていることを確認できる。

Linuxコマンドを実行

次に、Linuxコマンドをインストールして使ってみよう。次のようにコマンドを実行して、neofetchコマンドをインストールする。

neofetchコマンドをインストール

sudo apt install neofetch
  • neofetchコマンドのインストール例

    neofetchコマンドのインストール例

インストールしたコマンドを実行すると、次のようになる。

  • neofetchコマンドの実行例

    neofetchコマンドの実行例

LinuxコマンドはUbuntuからだけではなく、wslコマンドを経由することでWindows 10から直接実行することができる。

wslコマンドを使ってWindows 10からneofetchコマンドを実行する方法

wsl neofetch
  • wslコマンドを使ってWindows 10からneofetchコマンドを実行する例

    wslコマンドを使ってWindows 10からneofetchコマンドを実行する例

この機能を使うことで、Windows 10からLinuxの豊富なコマンドやツールをシームレスに活用することができる。Linuxは優れたCUIコマンドやツールが豊富だ。この機能を利用することで、Windows 10のターミナル生活の質を向上させることができる。

Linux GUIアプリケーションを実行するには

Microsoftは、WSL 2の機能を使ってLinuxのGUIアプリケーションを実行する機能の開発に取り組んでいる。この機能は開発版のWindows 11に既に搭載されているほか、Windows 10の開発版でも利用できる。Windows 10でも同じことは実施できる状況にはなっているのだ。

ただし、今後この機能がWindows 10にやってくるかどうかは不透明だ。Microsoftは先日、Windows 10の次期メジャーアップグレードバージョンとなる「Windows 11」を発表した。Windows 11はWSL 2の機能が最初から導入されているし、LinuxのGUIアプリケーションも実行できるようになっている。

Windows 10からWindows 11へのアップグレードを無料とされており、MicrosoftとしてはWindows 10からWindows 11へ移行してほしいというスタンスだ。つまり、LinuxのGUIアプリケーションを実行したければWindows 11へ移行すればよく、Windows 10へは機能を導入しないという可能性もあるのだ。

今後、この辺りがどうなっていくかは、ユーザーの要望を受けて変わっていくかもしれない。今後の動向に注目しておきたい。