「あなたの個性を出してみよう」「自分らしさを出してみよう」――そんな言葉を言われても、自分の才能や個性って何だろう?
日常の記録をInstagramに投稿しているmotoさん(moto.710_7)は、芸術一家に生まれ、絵の上手なお父さんやその才能を受け継いだお姉さんとともに、ご自身も幼い頃から絵を描いていたそう。
しかし、高校時代に美術部の顧問の先生から言われた「もう少し個性を出そう」という一言に悩みます。「個性ってどうしたら出せるかな?」そう問いかけるmotoさんに向けた、お父さんの言葉とは?
あくまでもこの考え方が正しいとか絶対だと言ってるわけでは無く、こういう考え方や物事の捉え方も出来るんだなという話です。そういう緩い気持ちで見ていただければ幸いです。(moto.710_7より引用)
motoさんいわく「おそろしく絵が上手い」お父さんが返した言葉は「個性にこだわらなくても良いんだよ」。意外な一言ですが、motoさんはこの時の言葉を思い出しては楽しくお絵かきをされているそう。
個性や才能をどう捉えるかは人それぞれですが、絵を描く人に限らず、創作活動をする人にとって「こういった考え方もできるのか」とハッとする一言かもしれません。今回投稿したmotoさんに、お話を伺いました。
投稿者に聞いてみた
――今回、この漫画を描かれたきっかけをお教えください。
いつも絵を描く際に息詰まったり、自分の絵を見て落ち込んでしまう時があるのですが、そういう場面で父の言葉を思い出してモチベーションを上げる時があります。私と同じように感じてしまう方に、こんな風に楽に考えることも出来るという事を伝えたく描きました。
――お父さんの言葉に「色んな人の作品を見てたくさん吸収しなさい」とありますが、絵の見え方や描き方は変わりましたか?
以前は人の真似ばかりするのは良くない、自分の絵を確立させなくてはと言う思いがあったのですが、良い作品の良い部分をどんどん吸収して真似することで作品をもっと良く出来る、という捉え方を出来るようになりました。
――Instagramで日々の出来事をイラストで投稿されています。「絵を描く楽しさ」とははどんな楽しさでしょうか?
難しいですが、自分のイメージを試行錯誤しながら形にする事が楽しいです。イメージ通りにいった時がとても嬉しいです。
「個性ってどう出せばいいんだろう」「自分らしい創作をしないと」そんな悩みを感じた時、思い出したい一言でした。