買い替えなどで使われなくなり、自宅に保管されている携帯電話の価値は実に3兆円分もあり、これらの“埋蔵携帯”に含まれる金を利用すれば金メダルが約110万個も作れる――。中古スマホの販売や買取を手がけるゲオが、驚きの調査結果を発表しました。

  • 買い替えなどで使われなくなって家庭に眠る“埋蔵携帯”の価値は、実に3兆円分もある!

ゲオは2015年から、関西大学の宮本勝浩名誉教授協力のもと、使われることなく家庭の机の引き出しなどに眠っている“埋蔵携帯”の価値額の推計を続けています。2015年は約1兆6500億円だったのが、2017年は約1兆7000億円、2019年は約2兆1200億円まで増加。2020年度は約2兆9931億円となり、ほぼ3兆円に迫りました。この背景として、1人あたりの保有台数が増加したことに加え、価値が下がりにくい高性能スマホが主流になったことを挙げています。

また、携帯電話やスマートフォンは1台あたり平均して0.025gの金が用いられています。国内の埋蔵携帯の台数は約2億6500万台といわれているので、約6,620kg(約6.6トン)もの金が日本の家庭に埋もれていることになり、1つあたり6gの金を用いる金メダルは約110万個も作れることになるというわけ。

使わなくなったスマホは時間が経つごとに価値がどんどん下がっていくだけでなく、バッテリーの劣化などで膨張などの予期せぬトラブルが発生することもあります。使う予定のないスマホは、中古店の買い取りに出してお小遣いにするのがよいでしょう。人気のiPhoneシリーズやSIMロック解除済みのスマホは、予想しているよりも高く買い取ってくれる可能性があります。もし、買取査定がつかない故障したスマホも、回収に出すことで金などのレアメタルの再利用につながります。