KDDIとOPENREC.tvが業務提携、秋にはオリジナルチャンネルの開設も予定

KDDIとCyberZは7月6日、CyberZが運営する動画配信プラットフォーム「OPENREC.tv」に関する、新しいゲームの配信や視聴体験の提供に向けた業務提携を発表しました。auスマートパスプレミアムでの特典提供や豪華賞品が当たる提携記念キャンペーンなどを7月6日から順次開始するほか、9月以降は新規チャンネルの開設なども行っていく予定です。

業務提携の発表会に登壇した、KDDI パーソナル事業本部サービス統括本部 5G・xRサービス戦略部部長天野圭氏（左）、CyberZ 取締役兵頭陽氏（右）

配信者と視聴者の両方を応援していきたい

両社による業務提携の目的は、KDDIの通信・テクノロジーやOPENREC.tvの持つ魅力的なコンテンツとノウハウ、さらに両社の持つ膨大な会員数という強みを生かして、配信者と視聴者の両方に対して支援を厚くしていくこと。これにより、ゲーム・eスポーツの視聴体験をユーザーにより身近なものとしてもらい、ゲーム人口を拡大し、5G端末の普及拡大やOPENREC.tvの会員数増など、事業の最大化につなげていきたい考えです。

KDDIのauスマートパスの会員数は1,500万人、通信顧客基盤は契約者数3,000万人ID。CyberZのOPENREC.tv会員数は400万人超。リーチできるターゲットの規模の大きさは両社の強みだ

ケーブルレス配信環境の展開と、低遅延なリッチコミュニケーションによる視聴体験という、5Gを活用した2つの体験価値の向上により、OPENREC.tvの会員数を現在の600万人から年内に1,000万人にまで引き上げたいとしています。

KDDIの天野氏は「eスポーツ視聴者数は600万～800万人規模で、ゲーム関連映像視聴者数は2,000万～2,500万人。ここに届けていきたい」と述べました。

CyberZの兵頭氏は「ゲーム配信視聴におけるスマートフォンでの視聴比率はほぼ半数となる49.75%にまで伸びており、今後のサービス拡大にはスマホの環境整備が重要になります」と指摘しました。

配信者と視聴者の両方の増加を目指しています

業務提携による具体的な取り組みの内容は、「配信者に向けた応援」「視聴者に向けた応援」「配信者と視聴者の両面に向けた応援」の大きく3つに分かれます。このうち「視聴者に向けた応援」は今回の発表と同時のスタートで、残る2つは9月以降の開始予定です。

「配信者に向けた応援」は、OPENREC.tvでは以下の3点に注力。①配信者とともにゲームの魅力を届けるコンテンツを追求、②タレント・アーティスト・お笑い芸人・声優・プロゲーマーなど、さまざまなジャンルの配信者が活躍できる場を提供、③配信者同士の情報交換の機会を提供。KDDIでは5G端末やARグラスなど最新デバイスの体験機会を提供していくとしています。

「視聴者に向けた応援」は、auスマートパスプレミアム会員（月額548円）向け特典の提供です。新規でauスマートパスプレミアム会員になると、OPENREC.tvの有料会員限定動画の中から厳選した人気動画が観られるほか、OPENREC.tvプレミアム会員の月額情報料550円が30日間無料になります（通常7日間の無料に加え、23日間無料期間が延長になるクーポンを提供）。

人気動画は、関口メンディー、川村壱馬、貴島明日香、後藤真希らがカジュアルに配信している、テレビではなかなか見られない素顔がうかがえるコンテンツになっています。

OPENREC.tvプレミアム会員になると、プレミアム会員限定のスペシャル番組が視聴でき、会員限定のオリジナルスタンプが入手できます

「配信者と視聴者の両方に向けた応援」は、スポーツ・音楽・テレビなどのジャンルのパートナーとコラボして、視聴者に楽しんでもらえる新規チャンネルの開設や、eスポーツ大会の企画やオーディション企画などを実施予定です。将来は海外への展開にもつなげていきたいとしています。

提携記念キャンペーン「au×OPENREC.tv パートナーメモリアルランキング」は、OPENREC.tvで配信・視聴・コメントしたときに取得できるスコアの上位入賞者に対して、AirPods ProやApple Watch SEといった豪華特典をプレゼントする内容です。エントリー開始日は7月6日、キャンペーン期間は7月8日～21日23:59となっています。