メルセデス・ベンツの最高峰「Sクラス」にさらなる磨きをかけたラグジュアリーカー「メルセデス・マイバッハ Sクラス」の新型が日本に上陸した。街でめったに見かけない希少かつ至高のクルマだが、マイバッハ初のSUVが追加となったことで、今後は目にする機会が増えるかもしれない。

  • メルセデス・ベンツの新型「マイバッハ」

    マイバッハ初のSUVが登場!

SUVは早くも今年分が品薄に?

日本に入ってきた新型マイバッハはセダンとSUVの2種類。セダンはV型8気筒直噴ツインターボエンジン(4.0L)にマイルドハイブリッドシステム「ISG」を組み合わせる「メルセデス・マイバッハ S580 4MATIC」とV型12気筒直噴ツインターボエンジン(6.0L)搭載の「メルセデス・マイバッハ S680 4MATIC」、SUVはV型8気筒直噴ツインターボエンジン(4.0L)+ISGの「メルセデス・マイバッハ GLS600 4MATIC」だ。

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    セダンの新型「マイバッハ」。写真は6.0LのV12エンジンを搭載する「S680」だ

マイバッハのセダンは、通常の「Sクラス」のロングボディバージョンをさらに前後に伸ばして後席の居住性を高め、後席ドアの電動開閉機能など快適装備を充実させたモデルだ。ホイールベースで比べると、マイバッハはSクラスのロングより180mmも長い。伸びた分は全て、後席の居住性向上に使っている。

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    「Sクラス」の「ロング」も十分に快適な後席を持つクルマだったが、その上をゆくのが「マイバッハ」なのである

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    縦方向のトリムが印象的な「マイバッハ」の専用グリル。中央上部のクローム部分には「MAYBACH」の文字が刻印されている。ボンネットの中央には「クロームフィン」というラインが入っている

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    セダンは20インチのディッシュタイプアルミホイールを標準装備

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    後席の真ん中にはシャンパンを冷やして置けるクーリングボックスとシャンパングラスの収納が

SUVのマイバッハは「GLS」がベース。GLSはメルセデスのSUVであることを示す「GL」に車格を表す「S」がくっついた車名の通り、同社SUVラインアップの最高峰に位置づけられるクルマだ。このクルマにラグジュアリーSUVとしての改良を施したのが、新型マイバッハのSUVモデルということになる。

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    「GLS」をさらにラグジュアリーに改良したのが新型「マイバッハ」のSUVだ。この個体は2トーンに塗り分けられている。2トーンボディカラーは今後、オプションとして導入予定。塗りの作業は専用のカスタム塗装工場で1週間をかけて実施するそうだ

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    このエンブレムが「マイバッハ」の証

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    メルセデス・ベンツのSUVでボンネットマスコットを装着するのは「マイバッハ」のみ

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    「マイバッハ」のSUVは、メルセデス・ベンツの乗用車で最大となる23インチのアルミホイールを装着している

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    セダンとSUVに共通する技術で注目したいのは「E-ACTIVE BODY CONTROL」。路面の状況をステレオカメラで読み取り、各タイヤのサスペンションを調節してフラットな乗り心地を実現するシステムだ

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    やった! SUVにもシャンパンセットが付いている!

価格はセダンのS580が2,648万円、同S680が3,201万円、SUVのGLS600が2,729万円だ。さすがはマイバッハというお値段だが、メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長によれば「発表前から、既存のオーナー様や『SUVのラグジュアリーカーが登場するらしい』と聞きつけたお客様からかなりの問い合わせを頂いている」とのことだ。

上野社長によれば、日本におけるマイバッハの市場規模は「Sクラスというくくりの中の数%」程度だそう。価格を考えれば当然の話だが、台数としては決して大きな数字ではない。ただ、今回の新型マイバッハは特徴が多いため、セールス的にはかなり期待できるとのこと。特にSUVについては出足好調な様子で、「予約状況を考えると、今年の分は足りなくなるかも」(上野社長)という話だった。