声優、そしてアーティストとして活躍する石原夏織が2021年2月20日(土)にパシフィコ横浜国立大ホールにて開催した、2nd LIVE「MAKE SMILE」夜公演の模様を収録したBlu-ray&DVD『石原夏織 2nd LIVE「MAKE SMILE」』が2021年7月7日(木)にリリースされる。
コロナ渦の状況において開催された2nd LIVEは、有観客ながらも入場者制限などで現地参戦できなかったファンも多い。まさに待望となるBlu-ray&DVDのリリースを前に、石原夏織本人があらためて2nd LIVEを振り返り、Blu-ray&DVDの見どころを語った。
●石原夏織が語る『石原夏織 2nd LIVE「MAKE SMILE」』
――今年2月に開催された2nd LIVEですが、あらためて振り返ってみると?
これまでといろいろ状況は違っていても、やっぱりライブは楽しいなって思いました。2020年のライブはありましたが、ステージに立つこと自体が久しぶりだったので、イベントってどうやるんだっけ?みたいな感じになっていて(笑)。そんな不安もある中でライブ当日を迎えたのですが、いざ始まってみると、すぐに楽しさを思い出して、やっぱり自分は歌うのが好きだし、踊るのが好きだし、みんなで一緒になって楽しむのは最高だなって、ライブを通して、あらためて教えてもらったし、勇気をもらった気がしました。
――ファンからの歓声がないなどいつもとは違うステージはいかがでしたか?
オープニング映像が流れて、SEが鳴って、ステージに立った瞬間というのは、やはり戸惑いがありました。特に昼公演。みんなが目の前にいるという光景は同じなのに、何かがちょっと違うみたいな。だから、それに引っ張られてはいけないって、昼公演の「Face to Face」を歌いながら強く思いました。ここで動揺してしまったら、緊張して、口が乾いて、失敗しそうな気がしたので、そうならないようにと意識しながら2曲目に入ったので、歌に関しては意外とすんなり、違和感なく順応できたのですが、MCが……。
――得意のMCが
いやいや(笑)。そもそもMCに苦手意識があるので、これはまいったなって。どうしようかなって思っていたのですが、これが思っていた以上に大変で。返りのない一人語りというのはラジオなどでももちろん経験はあったのですが、ステージ上というのはまったく違っていて……。だから、昼公演では「たぶんMCが変になってしまいます」って最初から言っておきました(笑)。Blu-rayに収録されているのは夜公演なので、多少はマシになっていると思うのですが、昼公演はとても長く感じる5分間でした。
――こういった状況なので、MCなしという選択肢もありえたのではないでしょうか?
実際、事前に会議で、今回はMCなしという話もあったのですが、どちらが正解だったんでしょうね。個人的にはやってよかったと思っていますが、見てくださった方はどうだったのか……ちょっと気になります。今思い返しても、昼公演の最初は本当に飲み込まれそうでしたし、ファンの皆さんも何かふわふわした感じで(笑)。お互いに違和感を持ちながら、徐々に掴んでいった感じがします。
――そのあたりの流れもあらためてBlu-rayで見ていただきたいところですが、ライブ本編において、石原さんの視点で注目してもらいたいポイントはありますか?
私が特に好きなのは「Taste of Marmalade」と「Diorama-Drama」のブロックなんですけど、すごくいい感じになっていると思います。「Taste of Marmalade」の場合、前回はマイクスタンドで挑戦して、それはそれで素敵だったのですが、今回はマイクスタンドなしの方向でいこうと。当初はそれくらいの考えだったのですが、リハをやって、本番が近くなってきたとき、舞台監督さんが「椅子を出そう」と言ってくれて。新しい試みとなると、調整が大変になるんですけど、すごく良いアイデアだと思ってやってみたら、同じ曲なのに違った雰囲気が出せたので、個人的にはすごく気に入っています。