“脱力系漫才”にハマる人が続出、独特な世界観で注目を集めるお笑いトリオ・四千頭身。3人の個性的なキャラクターも魅力で、さまざまなバラエティ番組で存在感を放っている。漫画・アニメ、ゲーム、野球など、それぞれの趣味に関連した番組や企画でも活躍中だ。
集英社の漫画誌アプリ「少年ジャンプ+」が開催する漫画家発掘バトルオーディション番組「MILLION TAG」(7月2日よりYouTubeで配信 ※全8回)では、漫画好きの四千頭身を番組MCに起用。好きなことがまた一つ、仕事につながった。そんな3人にインタビューすると、それぞれ漫画から大切なことを学んだと、漫画の魅力を熱弁。また、好きなことが仕事につながっている現状について「うれしい」と笑顔を見せた。
――漫画に関連したお仕事が増えている印象ですが、今回、6人の新人漫画家が編集者とタッグを組んで優勝を目指す「MILLION TAG」のMCに抜てきされ、どう感じましたか?
都築拓紀:うれしかったですね。
後藤拓実:賞レースのMCですからね。教育上、「漫画じゃなくて本読みなさいよ」と言われることがありますが、本を読んでいたらこの仕事は来てないと思うので、漫画を読んでいてよかったなと思います。漫画を読んでいていいことはいくらでもあります。
都築:漫画から学べることはたくさんありますからね。
後藤:本よりも影響を受けやすいと思います。キャラクターがいるので。
石橋遼大:描写があるので入りやすいですよね。
――漫画が好きになったきっかけを教えてください。
後藤:病院の待合室にあった『ブラックジャックによろしく』を読んで面白いなと。そこから漫画を買い始めるようになりました。医者のカッコよさを描いた漫画を置くという、ちょっとイタい病院ですけど。
都築:いやいや、いい病院だよ!
――都築さんと石橋さんはいかがですか?
都築:僕はもともとアニメを見ていて、漫画は買ってなかったのですが、ある友達が「面白い野球漫画がある」と『ダイヤのA』を紹介してくれて、その友達の家で2巻くらいまで読んで面白くて、僕も一緒に買い始めたのがきっかけです。そこから漫画を手にとって買うようになりました。
石橋:僕は6個上の兄が読んでいた漫画を真似して読むようになり、そこからです。『SLAM DUNK(スラムダンク)』も『ONE PIECE(ワンピース)』も『NARUTO -ナルト-』も『DRAGON BALL(ドラゴンボール)』も、兄の影響で読みました。
――漫画から学んで今も大切にしていることはありますか?
後藤:『アイシールド21』の阿含とヒル魔のシーンで、アメフトをやっている理由を聞かれたヒル魔が「おもしれぇから」と答えるんです。それってすごく大事な気がしていて、僕はお笑いやっている理由について「おもしれぇから」って言うようにしています。自分が面白いからやっていますよって。
石橋:さっき僕が挙げた『ONE PIECE』や『DRAGON BALL』などはすべて、“仲間のため”というのがあるんですけど、『SLAM DUNK』の三井の不良仲間・鉄男の言葉が印象に残っています。三井が不良をやめてバスケ部に戻るときに髪を切り、その三井を見た鉄男が「お前にはそっちのほうが似合ってるよ」と言ってバイクで走り去っていく。仲間思いだなと思いました。不良の道に引き留めるのではなく、バスケ部に戻れという感じは素晴らしいなと。自分も背中を押してあげる存在になろうと思いました。
都築:僕は、『テニスの王子様』です。ナイター設備の大きなライトが倒れてきたときに、負けたチームの選手が勝っていたチームの選手をかばうためにライトを体で受け止め、勝っていたチームが「お前らが勝ちだ」と言うんです。思いやりや優しさで勝利をつかむこともあるんだなと、心の優しさや心の強さを学びました。
――四千頭身さん全員にとって大事な漫画というのはありますか?
都築:世代が一緒なので、通ってきた漫画が似ているというのはありますけど。
石橋:『ONE PIECE』などは3人とも好きですね。