米国で1914年創業、100年を超える歴史をもつランニングシューズブランド「BROOKS(ブルックス)」。日本ではアキレスが伊藤忠商事と日本国内におけるシューズ総販売代理店契約を締結、2020年春夏シーズンから販売している。展示会「2022 Spring&Summer Exhibition」を取材した。
ブルックスは、ランニングがライフスタイルとして根付く米国で支持されているブランドで、ランニング専門店における100ドル以上のシューズの全米シェアNO.1という。
まるで月面を走っているよう!? な軽さと柔らかさ
注目は、6月10日に限定発売されたばかりの"まるで宇宙"のハイクッションモデル「Aurora(オーロラ)」(2万7,500円)。
同ブランドの次世代開発チーム「ブルーライン」が、初めて人類を月に着陸させることに成功した宇宙船「アポロ11号」にインスパイアを受け、多くのランナーと共に開発。無重力空間で足が初めて地面に触れた瞬間の最高級の柔らかさを再現するため、独自のクッション素材「DNALOFT」に液化窒素ガスを混ぜて臨界発泡させた新素材 「DNALOFT V3」をミッドソールに使用している。
独自の分離されたミッドソールにより、踵とつま先を互いに独立して動かすことができるため、体を望むように動かすことが可能に。
ソールには、踵とつま先部分を反り上げた独自の「グライドロールテクノロジー」を搭載することで、接地から蹴り出しまでの移行をスムーズに導く。
ランニング超初心者ながら、試し履きさせてもらった。見た目も軽やかなデザインだが、履いてみるとさらに軽い。軽く走ってみると、つま先から踵までフワッとした新感覚の接地。驚くほど柔らかく弾む。宇宙で月面を走ったらこんな感じなのかもしれない。
ミッドソールが踵とつま先で分離されているので、足と連動してからだがのびのびと動かせるような感覚もある。もっと速く走りたいスピードを求めるランナーはもちろん、ランニング初心者にも適したシューズなのだとか。
このほかにもブルックスでは、ランナーに合わせたさまざまシューズのシリーズを展開している。ブランドを代表するロングセラーモデルは、オーロラと同じくクッションモデルの「ゴースト」。柔らかくなめらかな履き心地で、エントリーモデルとしても人気だそう。アップデートを重ね、現在は13代目の「ゴースト13」(1万4,300円)が販売されている。
スピードモデルとして「ハイペリオンエリート2」(2万9,700円)などのシリーズ、高反発で楽に前に進めるソールを搭載したエナジャイズモデル、トレイルやウォーキング向けのモデルもある。
ランニングを始めるなら、機能的なかっこいいシューズでテンションを上げたいもの。シューズ探しの候補の一つに入れてほしい。