こいもらいふ 「こいもくんを迎えた日」

前回は息子こいもくんとの出会いまでを書きました。今回はその続きから書こうと思います。

予定帝王切開で産まれたこいもくんとの面会を終え、その日はいられる時間だけ病室で妻に付き添いました。さすがにおなかを切った直後なので少しばかり疼くようでしたが、母子ともに無事でひとまず安心。先生の説明を聞き、夜8時を回ってから病室を後にしました。

季節は夏の終わり、厳しい残暑が残る時期でしたから自宅へ着くころには汗だくです。誰もいない我が家の玄関を開け、居間で一息ついた時にぼんやりと、今日一日に起こったこと、父になったというふわふわとした夢のような現実、来週の今ごろにはこの家に新しい家族がやってくるのだという温かな未来の想像。それらを繰り返し反芻しながら、途中で買っていた缶ビールでプチ祝杯をあげたのでした。