第1弾と第2弾を合わせ、最大2万円相当のポイントが付与される「マイナポイント事業」。お得なのでこれから予約・申込をする人もいるはずです。
しかし、自宅でマイナポイントの予約・申込をするにはICカードリーダーやおサイフケータイ対応スマホが必要となります。スマホなどの機器操作が苦手な人や、自分1人での予約が不安という人もいますよね。
そのような人はマイナポイント手続スポットを利用すると便利です。近くのマイナポイント手続スポットに行けば、特別な機器は必要ありませんし、サポーターに操作の手助けを頼むことも可能です。
本記事では「自宅がマイナポイントの予約・申込をできる環境にない」「自分1人でのマイナポイント予約・申込が不安」という人向けにマイナポイント手続スポットのご紹介をします。
マイナポイントとは
マイナポイントは、マイナンバーカードを持っている人がもらえる全国共通の買い物用ポイントです。キャッシュレス決済を通常利用した際に付与されるポイントと同じとイメージするとよいでしょう。
マイナポイント第1弾の内容
マイナポイントサービスは第1弾と第2弾の2種類が展開されています。
第1弾では、マイナンバーカードの普及やキャッシュレス決済を促進させるため、2021年4月末までにマイナンバーカードの交付申請をした人を対象に上限5,000円相当のマイナポイントが付与されました。
マイナポイント第2弾の内容
2022年からはマイナポイント第2弾が展開されました。主なサービス内容は以下の通りです。
- キャッシュレス決済でのチャージもしくは支払いで最大5,000円相当のポイント付与(第1弾に申し込んでいない人に限る)
- 健康保険証として利用できるようにすると7,500円相当のポイント付与
- 公的給付金を振り込むための口座情報を登録すると、7,500円相当のポイント付与
上記3つのすべての条件を満たすと最大で2万円相当のポイントがもらえることになります。
マイナポイントの記事を読みたければここをクリック
マイナポイントの使い方
マイナポイントは、決済サービスとの紐付けによってさまざまな形で使用できます。一例を以下にまとめました。
【dカード】
マイナポイントの代わりにdポイントが付与され、「ネットショップやコンビニなど提携店での買い物」「携帯料金・クレジットカードの支払い」などに利用できます。
【auペイ】
マイナポイントはau PAY 残高として付与されます。au PAY残高は、全国のコンビニやスーパーなどのマスターカード加盟店で利用可能です。
【楽天】
楽天カードで申し込みをし、カードを利用するとマイナポイントは楽天ポイントとして付与されます。楽天ポイントはANAのマイルに交換できたり、「楽天トラベル」での支払いに充てたりすることができます。
マイナポイントの使い方に関する記事を読みたければここをクリック
マイナポイント手続スポットとは
マイナポイント手続スポットとは、マイナポイントの予約・申込手続きが安全かつ無料でできる場所のことです。全国に約9万カ所あり、市役所や区役所、コンビニエンスストアなどが該当します。
マイナポイントの申請が可能な場所一覧
マイナポイント手続スポットは以下の場所に設置されています。
- 市区町村の窓口
- セブン銀行ATM
- ローソン(マルチコピー機)
- ビックカメラグループ
- ヤマダ電機グループ
- みずほ銀行及びコンソーシアム参加金融機関
- イオンの総合スーパー、一部の食品スーパー
- 郵便局
- ソフトバンク・ワイモバイルショップ
- auショップ
- ドコモショップ
ただし、マイナポイントの付与を希望するキャッシュレス決済サービスによっては、セブン銀行ATM、ローソンのマルチコピー機での申込手続きができない場合もあります。決済サービスが対応しているマイナポイント手続スポットかどうかを確認してから出かけるようにしましょう。
市区町村の窓口
市区町村の窓口では、マイナポイントの予約や申し込みをサポートしてくれます。マイナンバーカードの交付もされるため、受け取りと同じタイミングでポイントの手続きをすませると無駄がなく便利です。
専門知識を持ち合わせた担当者が手続きを支援してくれるため安心して臨める一方で、市役所が開いている時間しか手続きができないというデメリットもあります。また、マイナポイントの申請目当てに多くの人が訪れ、自身が案内されるまでにかなりの時間を要する可能性もあります。
イオンや郵便局、セブン銀行など
セブン銀行やローソン、郵便局、イオンなどの事業者はマイナポイントの予約や申し込み手続きを安心・安全にサポートする「マイナポイント手続サポーター」です。
これらの企業は全国各地に存在するため、空き時間に最寄りの場所で気軽にマイナポイントを申請できるという利点があります。ただし、郵便局やスーパーなどは営業時間に制約があるため、事前に営業時間をしっかりと把握しておきましょう。
マイナポイント手続スポットで利用可能な端末
マイナポイント手続スポットで利用できる端末には大きく分けて2種類あります。「専用のパソコンあるいはスマートフォン」と、「機能の1つとしてマイナポイントの手続きができるようになっているATMやマルチコピー機」です。コンビニエンスストアではATMかマルチコピー機、それ以外のところではパソコンかスマートフォンを利用しています。
どちらでも機能に差はありませんが、コンビニだとその他の用途と兼用なうえに、操作でわからない点があっても店員さんに聞きにくいシーンもありえるでしょう。市役所などであれば落ち着いて操作もできますし、不安な点がある場合は係員に尋ねながら手続きを進められます。
マイナポイント手続スポットの営業時間
マイナポイント手続スポットの営業時間は、以下の通りになります。
- セブン銀行ATM / 原則24時間365日
- ローソンマルチコピー機 / 平日9:30~20:00、土日祝9:30~17:30
- auショップ、ドコモショップ、ソフトバンク・ワイモバイルショップ、イオングループ、ビックカメラグループ、ヤマダ電機、みずほ銀行、郵便局 / 店舗営業時間内
夜中や早朝に予約・申込手続きをしたい場合はセブン銀行ATMが便利ですね。自分の行きやすい時間、場所を選んで手続きをしに行きましょう。
また、この時間内でもシステムメンテナンスなどで利用できない可能性もあります。余裕を持って手続きしましょう。
マイナポイント手続スポットの利用方法
マイナポイント手続スポットを利用してマイナポイントを手に入れたい場合、マイナンバーカードなどの必需品を揃えたうえで、暗証番号などを入力する必要があります。
また、マイナポイントを手に入れるためには「予約」と「申込」の2つの手続きをしなくてはなりません。マイナポイント手続スポットでは続けて手続きができるようになっていますが、楽天ペイはアプリ上からのみ申込手続きを受け付けています。
楽天ペイを決済サービスとして選択したい人は、「予約」まで終わったら手続きを終了し、アプリ上から申込手続きを行いましょう。
マイナポイントの予約・申込に必要なもの
マイナポイント手続スポットでマイナポイントを手に入れるための手続きをする際は、以下の3点が必要となります。
- マイナンバーカード
- マイナンバーカードのパスワード(4桁の暗証番号)
- 希望する決済サービスのIDとセキュリティコード
IDとセキュリティコードはどの部分が該当するか決済サービスによって異なりますし、決済サービスによっては事前に申請が必要なものもあります。
必ず自分の利用したい決済サービスについて「IDとセキュリティコード」「事前申請が必要かどうか」を確認してからマイナポイント手続スポットに赴きましょう。
マイナポイント予約・申込手続き
実際にマイナポイント手続スポットではどのような作業をすることになるのでしょうか。利用しやすい環境下にあるものの一例として、セブン銀行ATMとローソンマルチコピー機の活用における流れをご紹介します。
マイナポイント手続き、コンビニでのやり方
【セブン銀行】
セブン銀行ATMでは、右上の「マイナンバーカードでの手続き」から、マイナポイントをもらうための手続きが行えます。
【手順】
1.申し込みする内容の選択
2.決済サービスの選択
3.決済サービス情報の入力
4.マイナンバーカードの挿入
5.利用者証明用パスワード(4桁)を入力
6.申請希望者本人の電話番号を入力
7.終了
詳細なやり方はセブン銀行のHPから確認できます。
【ローソン】
ローソンではマルチコピー機からマイナポイントをもらうための手続きが行えます。
【手順】
1.マルチコピー機で「行政サービス」→「マイナポイント」→「マイナポイント」→「同意する」の順で選択
2.マイナンバーカードをセットする
3.マイナンバーカードのパスワードを入力
4.申し込みをしたいキャンペーン内容を選択
5.決済サービスを選択
6.決済IDとセキュリティーコードを入力
7.申請希望者本人の電話番号を入力
8.終了
詳細なやり方はローソンのHPから確認できます。
マイナポイント手続スポットのメリット・デメリット
マイナポイント手続スポットを利用することにはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。実際に手続きをする前に確認してみましょう。
マイナポイント手続スポットのメリット
マイナポイント手続スポットを利用するメリットとしては、以下が挙げられます。
- 係員などの支援を受けられる場合がある
- 電子機器の操作が苦手でも大丈夫
- ICカードリーダライタやおサイフケータイ対応スマートフォンなどが不要
市区町村の窓口や携帯ショップなどのマイナポイント手続スポットでは、係員がいるため不明点や操作方法について尋ねながら入力が行えます。1人では入力に不安がある人や、PCやスマートフォンの操作が苦手なお年寄りの方などでも安心して利用できるでしょう。
また、マイナポイント予約と申込のために特別な機器を準備する必要もありません。ICカードリーダライタを所持していない人や、スマートフォンがマイナンバーカードの読み取りに対応していない場合の利用にも適しています。
マイナポイント手続スポットのデメリット
逆に、デメリットとしては以下が挙げられるでしょう。
- セブン銀行ATMやマルチコピー機では申込できない決済サービスがある
- マイナンバーカード紛失の危険性がある
- 営業時間が決まっているスポットが多い
コンビニエンスストアは家の近くにあることも多く便利ですが、SuicaやゆうちょPay、セゾンカードなど、セブン銀行ATMあるいはマルチコピー機を利用してのマイナポイント申込手続きに対応していない決済サービスもあります。手続きに行く前に調べなくてはならないため、手間がかかってしまうでしょう。 短時間ですが家の外にマイナンバーカードを持ち出し、機械に読み取らせる必要があります。そのままマイナンバーカードを忘れてきてしまう可能性があるため、十分に注意しなくてはなりません。
また、PCやスマートフォンを利用した手続きはいつでも自分の好きなタイミングで行えますが、マイナポイント手続スポットの場合、セブン銀行ATM以外は営業時間が決まっている点も気をつけなくてはならないでしょう。
マイナポイント手続スポットを利用して申請しよう
マイナポイント手続スポットの設置場所は、イオンの総合スーパーやビックカメラグループ・セブン銀行・ローソン・郵便局や市役所など数多くあります。自分の近くの場所や、よく行く場所を選ぶといいでしょう。
マイナポイントの予約・申込に必要なものはマイナンバーカードとパスワード、キャッシュレス決済サービスの決済サービスID、セキュリティコードの4点です。マイナポイント手続スポットを利用すれば、特別な機器を用意する必要はありません。しかし、代わりに営業時間などが決まっているというデメリットもあります。
自分に合った方法でマイナポイントの予約・申込手続きをするようにしましょう。