映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(6月18日公開)の満員御礼舞台挨拶が30日に都内で行われ、岡田准一、木村文乃、平手友梨奈が登場した。
同作は南勝久による人気漫画を映画化。圧倒的な強さと的確な手腕で狙った相手を6秒以内で必ず仕留める「天才的な殺し屋」として裏社会で恐れられる通称“ファブル”(岡田)が「1年間殺し屋を休業し、大阪で一般人・佐藤アキラとして普通の生活を送ること」を命令され、日常世界で暮らさなければならなくなる。2019年6月に映画『ザ・ファブル』が公開され、累計130万人以上動員のヒット作となり、今回続編&シリーズ化が決定した。
イベントでは会場に来ている観客のお悩みを「救済」するというコーナーが設けられ、「国家試験を控えているが、将来に迷っている」という悩みに3人は考え込む。木村は「まだ迷ってる。ダイビングのインストラクターやりたいし、バックパッカーもやりたいし、ブリーダーとかもやってみたいし」と明かし、「1個確立した道があるから、あと2〜3本くらい遊んでもいいんじゃない」とアドバイスした。
平手も「自分の中で あんまりまだ『これがいい』と決めきれていなくて。だから多分おんなじなんですよ。悩んでる」と木村に同意。岡田は「悩みながら進んでくしかないですよね。『頑張る』って続けなきゃいけないから。でも頑張り続ければ、いつか人から求められるようになる。求められる存在になれば、今度は選べる側になるかもしれないので」と語る。「僕らもみんな悩んでいる。向いていると思ってこの仕事をやってるわけではなくて、何とか続けて来れていて。でも傍から見てると『向いてるよ』と言われるかもしれないし、悩みながら進むというのが当たり前だと思うので」と重みのある言葉を贈った。
11月にデビュー26周年を迎えるV6になった時の心境について聞かれると、岡田は「25年前で、だいぶ昔なんで……」と苦笑しつつ、「14歳だったので、ラッキーですよね。V6もなりたくてなったというよりも、『You、V6だよ』と選んでもらって、こうして25年経っても主演で攻めた作品ができて、めちゃくちゃ運がいい」としみじみ。「僕の場合は自分で選んだというよりも、(V6に)なったところから『こうありたい』と発見したり、後付けでなりたい人を探していけた感じがあるから、最初は流れでもいつかは見つけられると思う。その気持ちが大事なのかなと思います」と真摯にお悩みに答えていた。