メルセデス・ベンツ日本が新型「Cクラス」を発表した。現行モデルの日本導入から7年を経てフルモデルチェンジした新型は、全てのグレードが何らかの形で電動化。プラグインハイブリッド(PHEV)車はフル充電だと電気のみで約100キロを走行可能だという。

  • メルセデス・ベンツの新型「Cクラス」

    メルセデス・ベンツの新型「Cクラス」

ディーゼルとISGは初の組み合わせ

Cクラスは1982年に「190クラス」として登場したクルマの後継モデル。現行型は2014年の日本導入以来、セダンとステーションワゴンを合わせて国内で累計10万台が売れている。

新型Cクラスのボディタイプはセダンとステーションワゴンの2種類。グレードはセダンが「C200 アバンギャルド」「C200 4MATIC アバンギャルド」「C220d アバンギャルド」「C350e アバンギャルド」の4種類、ワゴンは「C200 アバンギャルド」「C220d アバンギャルド」の2種類だ。

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    新型「Cクラス」は現行型に比べ全幅が10mm、全長が65mm大きくなっている

C200のエンジンは1.5L直列4気筒のガソリンターボエンジン「M254」(最高出力204PS、最大トルク300Nm)。C220dは2.0L直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジン「OM654M」(200PS、440Nm)を搭載する。どちらもマイルドハイブリッドシステムの「ISG」(Integrated Starter Generator、最大20PS、200Nmのブーストが可能)を採用し、電動化している。クリーンディーゼルとISGを組み合わせるのは今回が初めてだ。

「C350e」は2.0L直列4気筒ガソリンターボエンジン(204PS、320Nm)に電気モーター(129PS、440Nm)を組み合わせたPHEVだ。内部に冷却システムを備えた25.4kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載しており、回生ブレーキによる走行中の充電も合わせると、電気だけで100キロ(WLTP欧州参考値)の走行が可能となっている。

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    PHEVの価格は未定。ほかのグレードはセダンが654万円~682万円、ステーションワゴンが680万円~708万円だ

新型Cクラスは、2021年1月に日本導入となった新型「Sクラス」と多くの共通点を持つ。例えばヘッドライトは上下方向に薄いSクラス譲りのデザインだし、リアコンビネーションランプもSクラスに似た横長の三角形だ。新型Sクラスが搭載する最新機能「ARナビゲーション」は、新型Cクラスもオプション装備として採用している。

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  • 前後のライトに「Sクラス」の面影が

メルセデス・ベンツ日本では2021年7月下旬からC200およびC220dの先行予約を受け付ける。配車開始はセダンのC200およびC220dが2021年秋ごろ、C200 4MATICが2022年第1四半期、C350eが2022年中ごろの予定。ステーションワゴンは2022年第1四半期を見込む。

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