青嶋六段も過去に決勝Tで3連勝の経験あり。今期台風の目になりうるのはどちらの若手棋士か
豊島将之竜王への挑戦権を目指す、第34期竜王戦(主催:読売新聞社)決勝トーナメント、▲梶浦宏孝七段-△青嶋未来六段戦が6月29日に東京・将棋会館で行われています。前期は決勝トーナメント4連勝で、挑戦者決定三番勝負進出まであと一歩に迫った梶浦七段の快進撃は今期も見られるのでしょうか。
前期は5組で優勝し、決勝トーナメントに参加した梶浦七段。決勝トーナメントの一番低い山からの登場でしたが、高野智史五段(6組優勝)、石井健太郎六段(4組優勝)、木村一基王位(1組5位)、佐藤康光九段(1組4位)に次々と勝利。破竹の4連勝で準決勝に進出しました。
梶浦七段は、勝てば挑戦者決定三番勝負に進む準決勝で羽生善治九段(1組優勝)に惜しくも敗れてしまいました。今期は4組で優勝し、再び決勝トーナメントの舞台に戻ってきました。また、6組、5組、4組と連続優勝中の梶浦七段は、竜王ランキング戦通算3回優勝の規定により、七段に昇段しています。
対する青嶋六段は5組で優勝。初戦で折田翔吾四段を破っています。前回決勝トーナメントに勝ち進んだ第29期では、3連勝と活躍しました。
共に1995年生まれ(学年は青嶋六段が1つ上)の若手棋士対決を制して、1組5位の佐藤天彦九段への挑戦権を勝ち取るのはどちらになるのでしょうか。両者とも決勝トーナメントで大型連勝の経験があり、勝者が今期の台風の目になっても何ら不思議ではありません。