アイデムはこのほど、「仕事探しに関するアンケート調査」の結果を発表した。同調査は5月2日~6月5日、総合求人サイト「イーアイデム」から5月1日~31日にかけて、求人に応募した329人を対象に、インターネットで実施した。

  • 今回仕事探しをしている理由に「新型コロナウイルス感染症の影響」は関連していますか

今回仕事探しをしている理由に「新型コロナウイルス感染症の影響」は関連しているか尋ねたところ、43.5%が「はい」と回答した。希望雇用形態別に影響の有無をみると、「パートまたはアルバイト」は41.5%、「契約社員または嘱託社員」は54.5%、「正社員」は36.3%だった。「その他」の回答者は希望雇用形態理由が「こだわらない」「何でもいい」をあげる人が多く、どのような形であっても働くことを希望していることがわかった。

新型コロナウイルス感染症拡大の前後で仕事を選ぶ際の条件等は変わったか聞くと、63.2%が「条件・待遇は特に変えていない」と答えており、コロナ禍においても仕事探しの軸を変えない人が多くを占めた。

「何らかの条件を変更した」は36.8%で、その状況を見ると、最も多かったのは「活動量を変えた」(13.7%)だった。次いで「希望する仕事内容・職種を変えた」(11.6%)、「勤務環境の条件を変えた」(10.3%)となっている。非正規雇用を希望する人の中には、ダブルワークができる職場を検討している声も目立った。

「条件・待遇は特に変えていない」について、今回仕事探しをしている理由に新型コロナウイルス感染症の影響がある人とない人を比較した。「感染症影響あり(『はい』と回答/以下同)」の人は、「条件・待遇は特に変えていない」が43.4%で、「感染症影響なし(『いいえ』と回答/以下同)」(78.5%)より35.1pt低く、半数以上が注目する条件・待遇を見直していることがわかった。

  • 新型コロナウイルス感染症拡大により、仕事探しの際に注目する条件や待遇は変わりましたか

ビジネスマナーとして重要だと思う項目について聞くと、89.7%が「あいさつ」を重要であると答えている。「姿勢、態度」では81.2%、「接客応対」では80.5%が重要であると回答した。「席次・席順」と「名刺交換」については、約6%が「重要ではない」を選択している。

  • ビジネスマナーとして、次の項目は重要だと思いますか

仕事をするうえで不快な気持ちになる事柄について尋ねたところ、「あいさつや、お礼をしない」(72.3%)が最も多く、「マスクをしない、消毒をしない」(63.5%)、「報告・連絡・相談を怠る」(56.5%)が続いた。「香水やたばこ、体臭といったにおいが強い」も半数を超えている。

  • 仕事をするうえで不快な気持ちになる事柄

ビジネスマナーに関する研修やセミナーの受講経験について尋ねると、71.4%が「何らかの研修を受けたことがある」と答えた。最も多かったのは「あいさつ」(51.1%)で、「敬語・言葉づかい」(48.9%)、「電話応対」(41.9%)と続いている。

年代別にみると、「あいさつ」「姿勢、態度」「表情」については、特に「30代以下」で受けたことがある割合が高い。「電話応対」「名刺交換」「席次・席順」については、特に「60代以上」で受けたことがある割合が高かった。取引先や上席者とのやり取りなどで求められる、よりビジネス場面に特化したスキルは、年齢が高くなるほど受講経験があることがわかった。