manebiは、「2021年4月に入社した新入社員のオンライン研修」に関するアンケートを実施した。本アンケートは、6月12日~14日、2021年にオンライン研修を実施した全国の人事担当者322名を対象に、オンラインで実施された。
まず「オンライン研修で使用したツール」について聞いたところ、「WEB会議ツールを利用してのオンライン研修」との回答が69.9%で半数以上を占め、次いで「eラーニングシステム」(19.9%)、「自社オンラインシステム」(9.9%)となった。
Zoom等のEB会議ツールは、無償で利用できるという手軽さから多くの企業で利用されたようだ。
また「オンライン研修の実施にあたり苦労した点(複数選択)」を尋ねると、約半数の人事担当者が「新入社員の反応が見えづらい」(47.52%)「研修の理解度が測りづらい」(46.58%)と回答した。
従来の対面研修に比べ、オンライン研修では相手の表情や対話から研修の理解度等を判断しづらいことがうかがえる。
一方、「対面よりもオンラインの方が良かったと感じた研修内容(複数選択)」という問いでは、「会社・サービスの説明」の回答が46.69%を占めてトップに。「PCや管理システムの操作方法」(40.68%)、「ビジネスマナー研修」(26.4%)、「プログラミング等の専門的な技術研修」(23.29%)がそれに続いた。
対面研修よりもオンライン研修の方が良かったと感じる理由(自由記述)については、「研修施設の準備が不要のため、コストと時間の削減になった」「PCやシステム管理の説明は、画面共有しながら指導した方が分かりやすい」「オンライン録画をすれば、何度も新入社員が見直せる」といった声があった。
新型コロナウイルスの感染防止に加えて、いつでどこでも研修ができる点、研修場所の準備が不要な点、また指導者側の負担が少ない点等、時間やコストの削減がメリットだったという回答が多く挙がっている。そのほか、デジタルネイティブ世代である新卒者にとっては、オンライン研修の方が受け入れやすいといった回答もあった。
同社は今回のアンケート結果について、「オンラインのメリットは、どんな環境下でも研修が行える柔軟性、また研修コストの削減や人事担当者にかかる負担の軽減ができる点です。 対面研修でしかできない直接的なコミュニケーションを取り入れつつも、オンライン研修のメリットを最大限に活かし、研修全体を再設計する必要があります」とのコメントを寄せている。