アドビは、未経験のクリエイターからプロまで幅広く対象とした3Dツール群「Adobe Substance 3D Collection」(以下、Substance 3D Collection)をリリースした。
リリースを記念して、2021年12月31までの購入分には初年度特別価格を適用。初年度特別価格は個人版の月々プランが4,818円(通常価格6,028円)、年間プラン(一括払い)が53,658円(通常価格67,078円)。
Substance 3D Collectionは、ゲームや建築などの分野で定評のあるSubstance製品スイート(Stager、Painter、Designer、Sampler)を中核に、プライベートベータ版のモデリングツール「Modeler」と数千種類のアセットを含む「3Dアセットライブラリー」を追加したツール群。中核ツールの名称変更も行っている。
3Dデザインの技術的な複雑さの多くを人工知能の力で排除し、アーティストがPhotoshopやIllustratorで慣れ親しんだ「見えるものがそのまま結果に反映される」インターフェイスを採用。コロナ禍が後押しする格好で企業の3Dモデル活用が進む昨今の情勢を受け、未経験のクリエイターがスキルセットを拡充するのにも役立つという。
ツールを3本(Painter、Designer、Sampler)に絞り、通常版より価格を抑えた「Substance 3D Texturing」は月々プラン2,398円、年間プラン(一括払い)26,818円で提供。今回発表された3Dツール群はAdobe Creative Cloudには含まれず、別のサブスクリプションプランとして提供する。
Substance 3D Stager
アドビがこれまでCreative Cloudで提供してきた「Adobe Dimension」の基本機能を強化し、「Substance 3D Stager」と改称してSubstance 3D Collectionに移管した。モデル、マテリアル、ライティングを組み合わせて3Dシーンを簡単に構築し、魅力的なバーチャルフォトやレンダリングを作成できる。
Substance 3D Painter
3Dオブジェクトに詳細なディテールのテクスチャやマテリアルを適用するツール。3D業界におけるPhotoshopのような立ち位置に相当する。
Substance 3D Sampler
マテリアル作成ツール「Substance Alchemist」を機能強化して「Substance 3D Sampler」と改称。マテリアルの作成がより簡単になった。写真を読み込んでフィルターの適用や要素の混合を素早く行えるため、テクスチャなどの素材をわずか数分で作れる。
Substance 3D Designer
カスタマイズ可能な独自のテクスチャやマテリアル、さらに3Dモデルをゼロから作成できるツール。
Substance 3D Modeler
粘土を使った彫刻のような、自然で有機的な感覚のVRインターフェイスを提供する次世代のモデリングツール。プライベートベータ版で提供されている。VRインターフェイスだけでなく、デスクトップ上でマウスやタブレットを使った編集も可能だ。
3Dアセットライブラリー
カスタマイズ可能な数千もの3Dアセットを収録した拡張ライブラリ。Adobe Creative Cloudのフォントライブラリやストレージなどにもアクセスできる。