シャオミから5G対応の最新スマートフォン「Mi 11 Lite 5G」の国内発売が正式発表されました。販売価格は43,800円で、ミントグリーン、トリュフブラックは7月2日に発売。シトラスイエローは7月9日に発売します。
SIMフリーモデルですが、現在ソフトバンクから発売中の「Redmi Note 9T」に引き続きFeliCaを搭載するなど、日本市場向けにカスタマイズされたスマートフォンになっています。
6.55インチの大画面ながら薄くて軽い
特徴の1つ目は、5Gスマホで世界最薄をうたう薄さと軽さ。厚さ約6.81mm、重さ約159gは、6.55インチの大画面ディスプレイかつ、4,250mAhの大容量バッテリーを搭載するスマートフォンとしては、ちょっと驚くサイズです。シャオミではこの薄さを実現するために、極薄のAMOLEDディスプレイを採用。同時にCorning Gorilla Glass 6でコーティングすることで、強度を担保しています。
Snapdragon 780G搭載、半導体不足は効率的な調達網でカバー
特徴の2つ目は「Snapdragon 780G」を採用していること。5GをサポートするSnapdragon 7シリーズでは最上位のSoCで、現在の「Snapdragon」のフラッグシップである「Snapdragon 888」と同じく、最先端の5nmプロセスで製造されています。
「Mi 11 Lite 5G」はいわば、ハイエンドモデルに最も近いミドルレンジモデルと言えるでしょう。それでいて価格は、現在発売されている「Snapdragon 888」を採用するスマートフォンの半分以下となっています。
東アジア担当ゼネラルマネージャーのスティーブン・ワン氏は、マイナビニュースの取材に対し、世界的な半導体不足の中、「Snapdragon 780G」を搭載したスマートフォンをいち早く日本市場に投入できた理由として、大きなマーケットシェアと効率的なサプライチェーン、迅速な市場予測などをあげ、世界トップ3に食い込むスマートフォンメーカーとしての自信を滲ませました。
おサイフ対応は「日本で競争力を高めるため」
ソフトバンクから発売され、シャオミ初のFelica搭載モデルとなった「Redmi Note 9T」は、現在も順調な売れ行きを見せていると言い、「Mi 11 Lite 5G」でも同様に、「日本での競争力を強化するためにFelicaを搭載した」とのこと。「日本のマーケットは中国や欧米と異なり、Felicaや防水、耐水性能を重視する人が多い」と、ワン氏。
また今回、SIMフリーでの販売となった理由については、ドコモの「ahamo」、auの「povo」、ソフトバンクの「LINEMO」といった、新しいオンライン専用プランや、楽天モバイルを例にあげ、「日本のマーケットが変化していて、今SIMフリーマーケットに大きなチャンスがある」の見方を示しました。
オンライン専用プランを選択するユーザー層について、ワン氏は「単に安いだけでなく、高い費用対効果を求めている」と分析。「Mi 11 Lite 5Gは最新のテクノロジー、デザイン、Felica、大容量バッテリーに急速充電など、弱点のない製品を目指した。新しいプランに適したデバイスだ」と、SIMフリーでの販売に自信を見せました。
一方で「キャリアとの関係は、今後も強化していく」とも。「Mi 11 Lite 5G」の前モデルで、2020年秋にKDDIから発売された「Mi 10 Lite 5G XIG01」についても、「満足のいく良い結果を得ている」と説明しました。
3眼カメラで3色カラー、今後IoTデバイスにも注力
「Mi 11 Lite 5G」はリフレッシュレート90Hz、タッチサンプリングレート240Hzに対応する6.55インチのAMOLEDディスプレイを採用。HDR10+や10bit表示もサポートします。
カメラは6,400万画素のメイン、800万画素の超広角、500万画素のテレマクロのトリプルカメラに加えて、2000万画素のフロントカメラを搭載。4,250mAhの大容量バッテリーは33Wの急速充電に対応。急速充電用のACアダプターも同梱されています。
デュアルスピーカーを搭載し、おサイフケータイにも対応。カラーはシトラスイエロー、ミントグリーン、トリュフブラックの3色展開となっています。
シャオミはあわせて、好評のスマートバンドの最新モデル「Miスマートバンド6」(7月9日発売予定、5,990円)も発表。いずれもオンラインだけでなく、MVNOや量販店へも販路を広げる予定です。