Dynabookは6月24日、14型ホームモバイルノートPCの新製品「dynabook M」シリーズを発表しました。13.3型クラスの筐体に14.0型ディスプレイを搭載し表示領域を拡大し、MIL規格に準拠したテストをクリアする堅牢性も備えています。

ラインナップは、Intel Core i7-1165G7を搭載した「dynabook M7/S」と、Intel Core i3-1115G4を搭載した「dynabook M6/S」の2種類。いずれも、オニキスブルーとパールホワイトの2色を用意します。発売日は7月中旬から順次。価格はオープンで、店頭予想価格は、dynabook M7/Sが190,000円台前半、dynabook M6/Sが140,000円台後半です。

  • dynabook Mシリーズ。家の中での利用と持ち運びをを想定した14型ノートPC

13型クラスの本体に14型液晶を載せたノートPC

dynabook Mシリーズは、高密度実装技術によりフットプリントを最小化し、13.3型クラスの筐体に14.0インチの液晶を搭載したノートPC。ディスプレイの左右ベゼルが狭額縁で、本体の横幅は、Dynabookの13.3型ノートPC「dynabook R3」と比べて7mmほど増えたものの、画面の高さが9mmほど狭くなりました。

表示領域は、dynabook R3比ではほぼ同等ですが、13.3型ノートPC「dynabook S3」と比べると約10%アップしたとのこと。

  • dynabook Mシリーズの画面。左右が狭額縁でノングレア液晶を採用する

ディスプレイ上部のWebカメラには物理的なWebカメラシャッターを搭載。指で開け閉めでき、意図しないカメラ利用を防ぎます。画面は180度開くタイプで、対面での利用に便利な画面反転機能も搭載。セキュリティとして、店頭モデルではタッチパッド部に指紋認証センサーが標準搭載されます。

  • 上ベゼルにはWebカメラと物理シャッター。細いシャッターだがスライドは軽い力で動かせる

背面にメモリカバー、自分でメモリ換装OK

プロセッサは第11世代Intel Core(Tiger Lake)を採用し、上位の「dynabook M7/S」ではIntel Core i7-1165G7を、下位の「dynabook M6/S」ではIntel Core i3-1115G4を搭載します。2機種とも、効率的な冷却、放熱機構を搭載することで、CPUパフォーマンスをTDP 28Wで駆動できる独自のエンパワーテクノロジーに対応しました。

本体は堅牢性も意識したつくり。アメリカ国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810H)に準拠したテストを実施する予定としています。本体底面は最近珍しいメモリカバーが設けられ、ユーザーが自分でメモリが換装できるようになっています。天板は、家の中で持ち運びやすいよう、ヒンジ付近に凸部を設けたやや珍しいデザインが目を引きます。

バッテリー駆動時間は、JEITA 2.0測定で約15時間。本体カラーはオニキスブルーとパールホワイトの2色で、オニキスブルーは1.47kg、パールホワイトは20g重い1.49kgとなっています。

「dynabook M」シリーズ店頭モデルの主な仕様

dynabook M7/S dynabook M6/S
OS Windows 10 Home 64bit(20H2)
CPU Intel Core i7-1165G7 Intel Core i3-1115G4
メモリ 8GB(4GB×2)
ストレージ 512GB(PCIe) 256GB(PCIe)
通信機能 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1、有線LAN
主なインタフェース USB 3.1(Gen1)×2、Thunderbolt 4(USB4 Type C)コネクタ×2、HDMI×1、microSDカードスロット×1、マイク入力/ヘッドホン出力端子×1、電源コネクタ×1など
カラー オニキスブルー、パールホワイト
本体サイズ W323.6×D220.6×H19.9mm
重さ 約1.47kg(オニキスブルー)、約1.49kg(パールホワイト)
バッテリー駆動時間 約15.0 時間(JEITA V2.0)
セキュリティ 指紋認証

写真で見る「dynabook M」シリーズ

  • カラーはパールホワイトとオニキスブルーの2色

  • パールホワイトとオニキスブルーのキーボード面。いずれも適度なざらつきと光沢感があり指紋は目立ちにくい

  • 印字のカラーが本体色に合わせて異なっている。パールホワイトはブラックとゴールドに近い黄色、オニキスブルーはホワイトとライトグレー

  • 手を載せてみたところ。打鍵スペースには余裕がある

  • キーピッチは実測19mm

  • 天板のヒンジ近くのスペースには、持ち運ぶときに指が引っかかるよう盛り上がったデザインになっている

  • 右側面、左側面のインタフェース。SDカードスロットはmicroSD対応

  • 有線LANポートはコネクタ口を押し下げて使う

  • 滑り止めとPC使用時の傾きのためだろうか、しっかりしたゴムの支えがついている

  • 背面にはメモリカバーを搭載。カバーを開ければ自分でメモリを換装できる

  • 底面手前側にスピーカー

  • マイナビニュースを表示したところ

  • ディスプレイは180度開閉できる。対面表示モードも搭載

  • 13.3型ノートPC「dynabook G83」と並べてみたところ。左がdynabook M7/S、右がdynabook G83。いずれも最大輝度で、明るさはフラッグシップのG83のほうが上だが、画面サイズはM7/Sが大きく、見やすくなっている