夫婦共に収入がある共働きだと、新婚生活が始まってからの生活費の分担をどうするか悩む家庭も多いかもしれない。毎月の給料を自由に使えていた独身時代と異なり、夫婦2人のための収入になるからだ。共働きだからこそ、生活費の分担は最初にしっかりと決めておくべきである。

  • 新生活の際、夫婦間での生活費において、あなたが負担していた割合はどのくらいでしたか?

    新生活の際、夫婦間での生活費において、あなたが負担していた割合はどのくらいでしたか?

今回は、すでに結婚生活を送っている既婚マイナビニュース女性会員607人に、新婚生活時の生活費の分担について調査した。

Q.新生活の際、夫婦間での生活費において、あなたが負担していた割合はどのくらいでしたか?※回答数が多い順

  • 新生活の際、夫婦間での生活費において、あなたが負担していた割合はどのくらいでしたか?

    新生活の際、夫婦間での生活費において、あなたが負担していた割合はどのくらいでしたか?

「5割」(夫婦半々)29.6%
「0割」(全く負担していない)21.8%
「3割」 11.1%
「2割」 7.8%
「10割」(全て妻が負担)7.6%
「1割」 6.9%
「4割」 5.9%
「8割」 3.6%
「9割」 2.1%
「6割」 1.9%
「7割」 1.7%

具体的に、どのように生活費を分担していましたか?

「5割」(夫婦半々)29.6%

・「お互いが自分の支払いは自分でしていて、その他の光熱費や生活費は全て半々だった」(33歳/高知県)
・「相手の収入は生活費全般で、私の収入は家賃」(64歳/東京都)
・「お互いに決まった額を家計に入れて、残りはお小遣いとしていた」(61歳/京都府) ・「食費、生活雑貨は自分、家賃や光熱費は旦那です」(56歳/東京都)
・「光熱費や家賃は引き落としなので旦那が、生活用品や、食費は買い物していた自分が払った」(35歳/栃木県)

「0割」(全く負担していない)21.8%

・「主人の口座から全てやりくりしています」(42歳/東京都)
・「生活費やカードの支払い全てを、夫の口座から引き落としに変更したので、私からの支払いはありませんでした。私のお給料は貯蓄に回していました」(47歳/神奈川県)
・「私のお給料は全て貯蓄に回していたので、旦那の給料から日々の生活費を出していました」(50歳/大阪府)
・「夫の収入で生活を賄い、私の収入は二人の旅行や外食などレジャー費にまわしていた」(55歳/大阪府)
・「転勤族だったので、いつ私が今の仕事を辞めることになるかわからないと思い、夫の収入だけで暮らせるよう、生活費をみていかないとね、と二人で話しました。自分の収入は基本貯金しました」(44歳/東京都)

「3割」 11.1%

・「結婚前の同棲では完全折半。結婚を境に、彼が契約社員、私がパートになったことにより7:3になった」(39歳/沖縄県)
・「一定額を渡していた」(41歳/愛媛県)brv ・「マイホームを購入するために、私の給料はなるべく貯蓄に回していました」(38歳/青森県)
・「月収の違いから、家賃や光熱費などの固定費は主人、食費や日用品などの消耗品は私が出していました」(32歳/東京都)
・「支出が多いときだけ自分の給料から出した」(41歳/茨城県)

「2割」 7.8%

・「ほとんど主人、食べ物の買い物分は私」(61歳/東京都)
・「生活費はなるべく夫の収入内でやるようにしていました。私の収入は貯金や独身の頃の車のローンとか払うくらいで、時々外食費など出すくらいだったと思います」(50歳/新潟県)
・「マイホームを建てる計画をしていたので、私は食費を負担するくらいで、夫婦で決めた金額を毎月貯金するためにあてていた」(34歳/愛知県)
・「基本旦那のお給料でやりくり。私のお給料は光熱費の引き落としです」(55歳/新潟県)
・「自分の物は自腹で払っていました」(52歳/大阪府)

「10割」(全て妻が負担)7.6%

・「夫には、結婚当初に車のローンがあった為、生活費は全て私でした」(48歳/兵庫県)

「1割」 6.9%

・「基本は旦那の給料でまかない、臨時出費は自分から出していた」(52歳/神奈川県)
・「自分の買いたい日用品は私が出し、それ以外の生活費全般は夫に出してもらった」(50歳/兵庫県)
・「夫の収入で生活。私の収入は貯金」(27歳/兵庫県)

「4割」 5.9%

・「水道光熱費等口座引き落としになるものは主人、食費は自分でした」(50歳/宮崎県)
・「同じ口座にそれぞれ決めた額を振り込んで、そこから生活費として使用していました」(33歳/千葉県)
・「旦那は家賃・電気・水道など生活費、私が食費を負担していた」(39歳/京都府)

「8割」 3.6%

・「旦那の収入で生活費をやりくりしています。私の給料は貯金しています」(48歳/埼玉県)

「9割」 2.1%

・「私が正社員なので、9割くらい負担しています」(42歳/愛知県)

「6割」 1.9%

・「夫よりも収入が多かったので、私が出す機会が必然的に多くなってしまった」(59歳/茨城県)

「7割」 1.7%

・「それぞれの口座で生活費を管理していた。結果的に、私が7割程度負担している状態です」(31歳/埼玉県)

■総評

共働き夫婦に新婚生活時の生活費の分担について聞いたところ、「5割」が29.6%で最も多い結果となった。つまり、夫婦で生活費を折半しているわけだが、分担の詳細は各家庭によって異なる。

まず、光熱費や生活費など項目に分けて分担している夫婦が目立つ。光熱費や家賃など、引き落とし口座が夫である家庭は、それ以外の負担を妻が受け持つ形が多い。共働きの新婚夫婦だと、結婚後も各々の支払いは自分たちで行うのもめずらしくはない。むしろ、夫に負担してもらうのは気が引けるため、それが気軽で良いといった声もある。

次に多かったのは、妻の負担は「0割」で21.8%だった。夫が、全ての生活費を出しているということになる。妻の給料はというと、貯蓄に回していたりレジャー費に回していたりする夫婦が多かった。興味深かったのは、今後の生活の変化を視野に入れて夫の給料のみで生活を送っているといった声だ。今回は転勤族だからという理由であったが、夫のみの一馬力で生活が送れるようにしておくと妻の仕事環境に変化があったときも安心できるだろう。

このあとに続く「3割」11.1%、「2割」7.8%には、分担内容に大きな違いはない。妻の負担は、生活費のごく一部分のみとなっており、食費のみ、光熱費のみなど、項目が限られている。自分のものは妻自身の給料で支払ったり、貯蓄に回したりしている声が多い。今後購入するであろう、マイホームのために妻の給料は貯蓄に回すといった具体的な声も多くあった。

妻が生活費を全て負担している「10割」は7.6%と少ない結果である。夫側の経済的な事情から、妻が全て負担しているような声が多かった。 このあとに続く結果も割合は異なるが、生活費の項目ごとに夫婦で担当を分けている声がほとんどだ。また、妻の給料は貯金に回す夫婦も非常に多い。中には、妻の収入の方が夫よりも多い家庭もある。その場合は、夫よりも妻の負担が多い。今は、性別関係なく活躍できる働き方もあるため、めずらしい答えではないだろう。

また、生活費のみに気を取られてしまいがちだが、貯蓄についても話し合うことも重要である。今回の結果のように、妻の収入を貯蓄に回している家庭は少なくない。今後、妊娠・出産などを視野に入れているならなおさらだ。特に、生活費を折半していたり妻の方が多く支払っていたりする場合は、夫のみの収入になったときのことも考えておくことを忘れてはいけない。

お金の話を避けてしまう夫婦も少なくないが、今後共に生活するのだから最初に分担を決めておくことは大切である。これから新婚生活を迎える夫婦は、家賃・光熱費・食費など、生活費の概算を出すところからスタートしてみよう。

調査時期: 2021年5月20日~2021年5月26日
調査対象: 既婚マイナビニュース女性会員
調査数: 607人
調査方法: インターネットログイン式アンケート