Googleフォトに無料で写真を保存できるサービスが今年5月で終了になり、それをきっかけに写真を保管するクラウドストレージサービスを再考する人が増えている。そうした中、Microsoftが6月22日(米国時間)に、オンラインストレージサービス「OneDrive」の写真機能の強化を発表した。モバイルアプリ版とWeb版に写真編集機能を追加、自動整理機能を強化する。
モバイルアプリとWeb版に追加される編集機能は、切り抜き、回転/反転、ライトおよびカラーの調整など。基本的な編集なら、画像編集・加工用のアプリを使わなくても、OneDriveで編集してそのまま共有できるようになる。
切り抜きにはソーシャルメディア・アプリなどでよく使用する比率のプリセットが用意されており、回転ツールに90度ごとの時計回り/ 反時計回りのボタンがあるなど、ユーザーが少ないステップで編集を完了できる設計になっている。ライトとカラーの調整は、明るさ、露出、ハイライト、シャドー、色相、彩度など。編集後に写真を長押しすることでオリジナルとの違いを確認できる。対応する画像形式はJPEGとPNG。
編集機能は、パーソナルアカウントの「OneDrive for Web」「OneDrive for Android」(バージョン6.30以上、Android 6.0以上が必要)でロールアウトが始まっており、夏にビジネス向けや教育向けアカウントにも拡大する。また、年内に「OneDrive for iOS」にも追加する予定。
OneDriveには、PC、スマートフォン、Webなど、様々なところからアップロードされた写真が集まる。大量の写真を大まかに絞り込む方法として、OneDrive for AndroidとWeb版に写真フォルダのみに表示をフィルターする機能が用意された。OneDriveの写真タブで、右上の「次の場所にある写真を表示:」から「すべてのフォルダー」「"写真"フォルダー」を切り替える。
さらに新しい自動分類機能で、写真のアップロード元と日付による自動整理を設定できるようになる。アップロード元の場合、カメラ、ソーシャルメディア(Instagram、Snapchatなど)、ダウンロード、スクリーンショットといった写真をアップロードしたソースに基づいたサブフォルダを作成して自動分類する。日付の場合、「月」「年」で写真が整理される。まずは、2カ月以内にOneDrive for Androidで提供する予定。