映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』(2021年全国公開)製作発表記者会見が19日、都内で行われ、主演の宮本茉由らが登壇した。

左から安藤政信、宮本茉由

太宰治の代表作の一つ『斜陽』の執筆75周年記念作品である同作。故・増村保造監督と、当時助監督を務めていた近藤明男監督が、40年以上前に二人で書いた脚本で、今回ついに映画化することになった。宮本が主人公・島崎かずこ役を、かずこの年の離れた恋人の作家・上原二郎役を安藤政信が演じる。

念願だった作品の映画化について、近藤監督は「幻の企画と言われていた作品を手がけられることがうれしく、10月のクランクインに向け、素晴らしい才能の発見となった宮本茉由さんと、彼が太宰を演じたら数年は誰も太宰を演じる俳優がいなくなるのではと思う安藤さんを起用できた」と主要キャラクターである二人の起用に自信をのぞかせた。

今作が映画初出演かつ初主演となる宮本は「初主演なので純白にしました」と清純を思わせる白いワンピース姿で登壇。「まだクランクイン前なので、実感がないですが、撮影が楽しみです」と初めての映画現場への期待を語った。また、共演の安藤については「バラエティで見る印象と作品で見る印象が違うなと思っていましたが、今日お会いして素敵な方だなと思いました」とコメント。一方の安藤は「恵比寿駅にある、宮本さんのチョーヤ梅酒の看板を見ていて、素敵な人だなと思っていました。今回共演するというのは不思議な縁ですね」と話した。

同作は、10月17日より五所川原にてクランクインし、来年6月中旬の公開を目指す。

(C)「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」製作委員会 配給:彩プロ