梅雨どきは湿気が多く、ジメジメしているため洗濯物が乾きにくく、部屋干しをすると雑菌が繁殖して洗濯物の臭いの原因にもなります。そしてこの部屋干し臭は一度臭いが出てしまうとなかなか消えてくれないやっかいなものです。そこで今回は手間とコストをあまりかけずに梅雨どきの洗濯物を乾かす方法をご紹介します。
乾燥機で乾燥する場合のコストやメリットデメリット
ドラム式洗濯乾燥機
ドラム式の洗濯乾燥機の乾燥機能は、大きく分けると「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」の2種類に分けられます。メーカーなどによっても異なりますが、容量6kgの洗濯・乾燥1回にかかる電気代が、ヒートポンプ式は17.8円、ヒーター式(水冷除湿タイプ)50.8円と、ヒートポンプ式に軍配があがります。
ドラム式以外にも、縦型洗濯機に乾燥機能がついたヒーター式の(排気タイプ)の場合、59.4円と高く、普段使いにはあまり向かないようです。
ドラム式の洗濯乾燥機のヒートポンプ式ならボタンひとつでヒートポンプ式なら1回あたり約20円といった低コストで洗濯から乾燥までを終わらせることができます。
ガス乾燥機
洗濯機に乾燥機能が付いていない場合は、衣類乾燥機を利用する方法があります。
ガス乾燥機の1回あたりの乾燥コストは、5㎏で約35円、8㎏で約60円と、ヒートポンプ式と比べるとやや高めに感じますが、ガス乾燥機のメリットは乾燥時間の短さです。それぞれの乾燥時間は5㎏で約52分、8㎏で約80分とドラム式(ヒートポンプ)5㎏で約162分、ヒーター式約281分と大幅な時短になります。
家族が多く1日に2回以上、洗濯機を回すお宅であれば、ガス乾燥機を使うことで洗濯乾燥の時間を大幅に短縮させることができます。
浴室乾燥機
マンションのユニットバスに浴室乾燥機が付いているお宅も多いかと思います。家族の入浴が終わったあと、浴室の掃除をしつつ、洗濯をして浴室に干しながら就寝をすると朝には乾燥が終わっているので、外に洗濯物が干せない方にとっても便利な機能と言えるでしょう。
気になる電気代ですが、3時間で約100円と高めです。毎日となると、電気代も相当かかるので2.3日に1回程度洗濯をする単身者さんによさそうです。
コインランドリーの乾燥機
布団など大物も洗える洗濯機や乾燥機が置かれているコインランドリーで、乾燥だけ利用する手もあります。大型の乾燥機を使うことで、大量の洗濯物も短時間で乾燥することができます。
13㎏タイプの乾燥機で家族4人分6~8キロ分で約30~40分かかり、お店によっても100円で利用できる時間が異なりますが、8~15分と考えると、200~500円で乾燥することができます。
一度に大量の洗濯物を洗濯・乾燥できるコインランドリーは便利ですが、梅雨どきはどうしても乾燥機が混みがちですし、乾燥が終わるまで待つなどの若干の不便さもあるので、乾燥だけなどピンポイントでの利用がいいでしょう。
お金をかけず部屋干しするコツ
部屋干しをすれば、電気代がかからず乾燥にかかるコストは0円です。部屋干しのコツは、洗剤を部屋干し用の洗剤を使うと、雑菌が繁殖しにくくなりますので、梅雨時期のみ使うのも手です。
- 脱水時間を長くして、できるだけ洗濯物の水分を抜く。
- 衣類を干すときは衣類との間隔をできるだけ空けて、ズボンは裏返してポケットの裏が外に出るように干す。
- 部屋干しした衣類の床には一度クシャクシャにして広げた新聞紙を敷くことで、洗濯物を早く乾かす効果が期待できます。新聞紙には湿気や臭いを吸収する効果があるので、梅雨どきのクローゼットや押し入れ、下駄箱など湿気が気になるところに置くことをおすすめします。
- 扇風機をまわして洗濯物に風を送って乾燥を早めます。1時間あたり約1円未満と電気代が一番安く済みます。
除湿器を使うといくらかかる?
梅雨どきの強い味方といえば除湿器です。除湿器には「コンプレッサー式」、「デシカント式」(ゼオライト式)、「ハイブリット式」の3つがあります。
「コンプレッサー式」は、空気を冷却し結露を強制的に発生させて除湿する方式で、1時間あたりの電気代は約6~8円。夏場におすすめの除湿器ですが、コンプレサーの動作音がやや大きいのがデメリットと言えるでしょう。
「デシカント式」は、除湿材が充填された空間を、湿気を含む空気が通過することによって除湿する方式で、1時間あたりの電気代は約13~16円。冬場におすすめの除湿器ですが、消費電力が高いのが難点です。
「ハイブリット式」は、コンプレッサー式とデシカント式の両方の機能を、1台の除湿機に搭載した多機能除湿機で、1時間あたりの電気代は約5~10円ですが、本体価格がやや高めです。
梅雨どきの洗濯物の乾燥方法はたくさんありますが、家族の人数や家の広さなど総合的に考えて、ベストな方法を見つけましょう。